カテーテル培養検査の目的や実施手順、検体採取時の注意点をわかりやすく解説。感染症診断における正確な検査のため、看護師が知っておきたいポイントを紹介します。

カテーテル培養検査を行う目的

 中心静脈カテーテルなどの血管カテーテル挿入が原因となる感染症を、カテーテル関連感染症と呼びます。また、それによって菌が血管内に流入し、全身に波及したものは、カテーテル関連血流感染症(catheter related blood stream infection、CRBSI)と言います。

 血管カテーテル刺入部に発赤・腫脹・分泌物などが認められた場合やカテーテル関連血流感染症を疑う場合はカテーテルを抜去し、カテーテル培養(カテ先)検査で確定診断を行う必要があります1

カテーテル培養検査の手順

手順①

 血管カテーテルの抜去時は、皮膚付着菌や抗菌薬軟膏などの混入がないように刺入部周囲の皮膚を消毒用アルコールで十分に清拭します。清拭後、アルコールの乾燥を待って、周囲の皮膚に接触しないように滅菌ピンセットを用いてカテーテルを抜去します。

手順①カテーテル刺入部周囲の皮膚をアルコール消毒し、カテーテルを抜去する
●アルコールの乾燥後、滅菌ピンセットを用いてカテーテルを抜去

手順②

 採取したカテーテルは、先端部分(カテ先)を滅菌ハサミで切断し、周囲の皮膚や器具に触れないよう慎重に、スクリューキャップつき滅菌容器に入れます。培養に提出する箇所は、短いカテーテルでは皮下の先端部約 5cmを、肺動脈カテーテルをはじめとした数十cm以上の長いカテーテルの場合では、先端部分を約5cmごとに切断して提出します。

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