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ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)③帰室後に行いたいケア【検査・治療の帰室後注意!:第15回】
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挿管中のオーラル(口腔)ケアは何のために行うの?【人工呼吸ケアのよくあるギモン:第17回】
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ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)③帰室後に行いたいケア【検査・治療の帰室後注意!:第15回】
別部門での検査・治療から帰ったあとに起こる変化は意外と多い!担当ナースとしておさえておきたい、「帰室時の状態」や「異常への対応」をわかりやすく紹介します。 ERCP後膵炎予防のための安静への援助 ERCP後膵炎の予防として大切なことは、安静を守ってもらうことです。 ここでいう安静とは、ベッド上安静だけでなく消化管の安静も含まれます。つまり絶飲食が順守できているかどうかということです。 患者にはERCP後2時間後の血中アミラーゼ値を確認するまでは、必ずベッド上安静と絶飲食を守ってもらいます。そのためには、術前からERCP後膵炎と安静の関連について理解をしてもらう必要があります。 重症化を防ぐための合併症に対する観察 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 帰室直後から合併症への観察とケアは始まっています。ERCP後膵炎は重症化する前に食い止めなければ、死に至る合併症です。帰室直後、30分後、1時間後、2時間後と、頻回にバイタルサインや膵炎の徴候を観察することにより早期発見が可能になります。 疼痛については、NRSスケールを用いてすべての看護師が共有する必要があります。 また、それと同時に嘔気・嘔吐の有無を確認します。このようなERCP後膵炎の所見が見られたら、ただちに医師に報告し、膵炎の治療が開始されます。 コラム:部門間のコミュニケーションが重症化を防ぐ ERCP後の最も重大な合併症が「ERCP後膵炎」であることは十分おわかりいただけたでしょうか?他の急性膵炎と同様、重症化すれば死に至る合併症です。 しかし、その原因は検査中のカニュレーション操作や造影剤などが関連すると考えられています。検査室看護師が「検査中にカニュレーションが困難だった」などの状況を病棟看護師に伝えることで、帰室後の患者へのかかわりがまた違ったものになるかもしれません。 私たちは、検査から合併症を引き起こさない看護についてもう一度見直す必要があるのではないかと思います。そのためには、検査室看護師と病棟看護師の連携を密にしていかねばなりません。 “病棟は病棟”だけの看護ではなく、継続して1人の患者をチームで観ていくという意識でお互いコミュニケーションをとってみると、部門間のギャップは解決できるのではないでしょうか。 参考文献1.NTT東日本伊豆病院看護部 著:第2章 脳卒中-急性期の治療・ケア Ⅰ検査と診断、検査前後のケア.内山真一郎 監修,脳卒中の治療とケア,医学芸術社,東京,2003:56-58.2.野越慎司:脳血管造影.峰松一夫 監修,豊田一則,飯原弘二 編,SCUルールブック─ 脳卒中ケアユニットルールブック 第2版.中外医学社,東京,2010:107-109.3.松岡秀樹:DSA.峰松一夫 監修,横田千晶 編,脳卒中レジデントマニュアル,中外医学社,東京,2010:340-345.4.南川貴子:第4章 検査に伴う看護技術 2.画像診断[5]脳血管造影.田村綾子監修,必ず役立つ脳血管障害の看護技術,メディカ出版,大阪,2006:121-127. 【第16回】気管支鏡検査①気管支鏡検査を受けるとき・帰室時の状態(3月28日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2017年12月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。 【第1回】心臓カテーテル検査①検査を受けるとき・帰室後の状態【第13回】ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)①ERCPを受けるとき・帰室時の状態【第14回】ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)②帰室後急変・急性合併症
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挿管中のオーラル(口腔)ケアは何のために行うの?【人工呼吸ケアのよくあるギモン:第17回】
Q. 挿管中のオーラル(口腔)ケアは何のために行うの?Answer良好な口腔環境を維持し、人工呼吸器関連肺炎(VAP)を予防することが主目的です。 人工呼吸器装着患者の口内環境はどう変化する? 人工呼吸器装着中の患者は、摂食や会話といった口腔機能が不全に近い状態になるため、唾液の分泌の低下や、唾液中のIgA(免疫グロブリン)量の低下がみられます。 また、唾液の性状は、粘液性の高い、安静時唾液の分泌が優位になります。 つまり、口腔の自浄作用が低下し、人工呼吸器関連肺炎(VAP)のリスクが高くなります。 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 気管挿管患者のオーラルケアはなぜ行う? 人工呼吸器装着患者のオーラルケアの主目的はVAP予防です。しかし、オーラルケアだけではVAPを予防することはできず、カフ上部吸引やカフ圧管理、ヘッドアップ体位など多面的なアプローチが必要です。 また、オーラルケアの目的はVAP予防だけでなく、口腔の快適性の向上、唾液の分泌促進による粘膜保護と乾燥予防といった側面もあり、良好な口腔環境を維持することが重要です。 引用文献1.岸本裕充:知っておきたい急性期の口腔ケア.株式会社オーラルケアメディカル事業部,東京;2008:102-103. 【第18回】気管挿管患者のオーラル(口腔)ケアの進め方(3月27日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2013年12月号の特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。 【第1回】気管吸引はどうして必要なの?【第16回】固定器具を使う場合の、選択のポイントは?
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危険な舌の麻痺の見抜き方【麻痺の看護#2】
「脳」と「麻痺」の基本と応用について解説!今回は急変のサインの可能性もある、舌の麻痺の見抜き方について紹介します。 活舌が悪くなった…舌の麻痺では何を確認する? なんか呂律が回ってないかなぁ…? そんなふうに感じたら、舌の動きを見たほうがよいでしょう。舌を出してもらうことを挺舌(ていぜつ)と言います。「舌を出してみてください」、そう伝えて下図のように舌が曲がっていたとしたら、どちらの麻痺かわかりますか? 舌は“麻痺側に曲がる” 上の図では、舌が向かって左側に曲がっていますよね。患者さんから見ると、右側へ曲がっているのがわかります。 みなさん“前ならえ”をしてみてください。両手がまっすぐ伸びていますよね。このとき、右腕を前に出さないで左腕だけを前に出してみてください。身体が右側に曲がってしまいますね。右腕が「前に出ない」、つまり「麻痺している」と右側に曲がってしまうのです。 そこで、右腕が舌の右の筋肉、左腕が舌の左の筋肉だとしてみましょう(図1-①)。舌の右側が麻痺をしていると、舌全体が右側に曲がってしまいます。つまり、 麻痺している側に曲がっていくことになります(図1-②)。 図1 舌の麻痺のイメージ このブロック以降のコンテンツは非表示になります ここで、【第1回】の錐体路の構造を振り返ってみてください(図5)。放線冠から束になった神経路は内包後脚から中脳の大脳脚を通って延髄で反対側に移動しますね。ですから、舌の右側に麻痺があるということは、脳の障害部位は左側にあるということになります。 こうして、舌の動きが悪くなる(麻痺)と、「ラリルレロ」が言いづらくなります。ラ行を言うときには舌が上顎につきますよね。ラ行の発音状態を観察することも必要です。そして、舌の動きが悪くなると、食事の送り込みも悪くなるので、食事をしているときの「飲み込み」の状態もしっかり見ることが必要になります。 舌の神経路は、手足とは違う走行をしている 舌を動かす神経は、舌下神経と言います。舌下神経は、脳から直接出ている末梢神経です。舌下神経や末梢神経という言葉自体、難しく感じますので、ここでは簡単に解説しますね。 舌を動かすのも、指令のスタートは前述したように中心前回の一次運動野というところです。そこが指令のスタート地点であり、障害されると反対側に麻痺を生じるのは同じですが、手や足とは少し経路が違います。 手足の神経路は“直行便”錐体で反対側に移動する 手や足の経路は延髄の錐体というところで反対側へ移動します。この神経路により、右の脳は左半身の動きを支配して、左の脳は右半身の動きを支配します。舌を動かす経路もこの手足と同様です。右の脳が左半分の舌を支配し、左の脳が右半分の舌を支配します。……が、少しだけ移動のしかたが違います。 手や足へ向かう神経路は、簡単にいうと直通であり直行便です。つまり、スタート地点からゴール地点の筋肉までは、1本の道だと考えてください。 舌の神経路は“乗り換え便”反対側の脊髄前角部で別の神経に乗り換える 一方、舌を動かす神経路は乗り換え便です。ちょっと解説します。図2を見てください。これは運動野から送られてきた舌を動かす神経路ですが、いったん脳幹の舌下神経核というところに入力します。核というと難しくなってしまいますが、神経の乗り換え駅だと思ってください。 図2 舌を動かす神経路 中心前回から下行してきた舌を動かすための神経路は、いったん、反対側の舌下神経核という駅に乗り換えます。そこから再び舌下神経に向かって神経路が出発します。乗り換え駅は反対側にあるので、左の脳の舌を動かす神経は、舌の右側を動かしています。 参考文献1.医療情報科学研究所 編:病気がみえるVol.7 脳・神経.メディックメディア,東京,2017.2.池田亮 編著:脳卒中急性期観察とドクターコール.日総研出版,東京,2015.3.猪飼哲夫 編著:脳卒中リハビリテーションの最前線 実践とエビデンス.医歯薬出版,東京,2017.4.服部光男 監修:全部見える 脳・神経疾患.成美堂出版,東京,2014.5.馬場元毅 編著:絵で見る脳と神経 しくみと障害のメカニズム第4版.医学書院,東京,2017. 【第3回】危険な顔面麻痺の見抜き方(3月26日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2018年3月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。 【第1回】錐体路から麻痺のしくみを理解
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