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曝露予防に向けた抗がん薬廃棄物の処理方法は?
看護師自身の身を守るために気をつけたい抗がん薬の曝露予防対策。今回は、抗がん薬が付着した廃棄物の処理方法について解説します。 抗がん薬廃棄物と他の感染性廃棄物の処理方法の区別は? 曝露予防対策が進んでいる米国では、抗がん薬が付着したバイアルや注射器、点滴ボトルなどは他の医療廃棄物と明確に区別され、ジッパーつきプラスチックバッグに入れてから、法令で定められた専用容器に廃棄することになっています。 一方、現在の日本の規定では、これらの廃棄物も、他のバイアルや注射器と同様に感染性廃棄物として処理されることになっているため、曝露防止に向けた注意が必要です。 気化を防ぐための注意点 抗がん薬が付着した注射器や点滴ルートは長時間放置されると、乾燥や気化により有害な成分が空気中に放出され、医療従事者や処理作業員の曝露につながります。 このため、抗がん薬の封じ込めに役立つ蓋つきの感染性廃棄物容器を用意して抗がん薬廃棄物専用としたり、シリンジやバイアル、点滴ボトルや点滴ルートなど含有量が多いものはジッパーつきプラスチックバッグに入れてからこの容器に入れるなど、各施設で処理方法を取り決め、手順書などの形で文章化しておくことが大切です。 抗がん薬廃棄物は焼却・溶融処分が不可欠 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 抗がん薬の毒性は、焼却や溶融により分解されます。しかし一般的に、感染性廃棄物の処理はオートクレーブや高周波を用いた熱処理なども認められているため、環境への大量放出や作業員の曝露が懸念されます。このため、抗がん薬を扱う病院では、排出された感染性廃棄物が適切に焼却または溶融処分されているか確認する必要があります。 一方、抗がん薬を投与された患者からは、48~72時間以上にわたって成分が体液に排出されます。このため、抗がん薬治療施行患者が使用するゴミ箱は蓋つきのものにしたり、患者が使用したティッシュはポリ袋などに入れていつも口を縛っておいてもらうなど、各施設で封じ込め対策を決めておくとよいでしょう。 抗がん薬廃棄物の処理方法①抗がん薬が付着した廃棄物を入れる感染性廃棄物容器は抗がん薬専用とし、投入時以外は蓋が閉まるものを使用する②抗がん薬の調整や投与に使用したシリンジやバイアル、点滴ルートや点滴ボトルはジッパーつきプラスチックバッグに入れてから廃棄容器に入れる③抗がん薬を投与されている患者が使用したティッシュペーパーは蓋つきのごみ箱に捨てるか、ポリ袋に入れて口を縛っておく (最終回) 参考文献1.環境省環境再生・資源循環局:廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル.2025:4.https://www.env.go.jp/content/900534354.pdf(2025.10.23アクセス)2.NIOSH:NIOSH Alert:preventing occupational exposures to antineoplastic andother hazardous drugs in health care settings,2004:17-18.3.Oncology Nursing Society:Safe handling of hazardous drugs 2nd edition,2011:26,51-53. この記事を読んだ方におすすめ●抗がん剤曝露対策:病棟内での注意とこぼれたときの対処●職業性曝露を防ぐ3つのポイント①ー『がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン 2019年版』より●そのほかの連載記事はこちら ※この記事は『エキスパートナース』2015年8月号の特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
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運動神経・感覚神経の伝達のしくみとは?
脳の障害により、運動・感覚障害が出現することがあります。運動・感覚障害を理解するため、看護師が知っておきたい運動神経・感覚神経の伝達のメカニズムを解説します。 POINT●脳疾患(出血、梗塞、腫瘍)により、該当部位に「運動障害(運動麻痺)」「感覚障害(感覚麻痺、感覚脱失、感覚鈍麻、感覚異常)」が起こりうる●小脳にも統合性を司る役割があり、この部位の脳疾患(出血、梗塞、腫瘍)では「運動失調」が起こりうる 私たちがふだん、“物をつかんだり”“動かしたり”するときの脳のメカニズムは、どのようになっているのでしょうか? ここではまず、「運動」や「感覚」は脳のどの部分のはたらきなのかを説明します。 「運動神経の伝達」のしくみとは? 手を動かしたりするときの「動く」という指令は、脳の「前頭葉」と「頭頂葉」の境目にある「中心溝」前方の一次運動野(中心前回)に伝えられます(図1-1)。 図1 大脳・小脳の解剖と大脳皮質の機能局在 その後、一次運動野から運動神経の線維である上位運動ニューロンが、錐体路を通って運動の指令を出していきます。 一次運動野には足や体幹、顔などの運動を支配している場所がそれぞれ分かれています。一次運動野(図2-①)から大脳基底核と視床の間にある内包後脚(②)、中脳の大脳脚(③)を通り、延髄の錐体部(④)で多くの上位運動ニューロンは錐体交叉し、対側に指令が伝えられます。そこから脊髄(⑤)を通り、前角で四肢を支配する下位運動ニューロン(末梢神経、⑥)へ指令が伝わり、手を動かすなどの運動へとつながります(この一連の運動の経路を、錐体路といいます)。 錐体路には皮質延髄路と皮質脊髄路があります。皮質延髄路は一次運動野から中脳、橋、延髄にある眼球を動かす神経や顔面の運動、嚥下に関係するそれぞれの神経核までの経路をいいます。皮質脊髄路は手足や体幹の随意的な運動の下位運動ニューロンまでの経路のことをいいます。 運動は、錐体路以外にも、大脳基底核や小脳などのはたらきにより、箸を握る、歩くなどの動作の指令を、スムーズにしなやかに動かすはたらきが加わります(この経路を、錐体外路といいます)。 こちらもチェック!●錐体路から脳のしくみをやさしく解説麻痺が起こる理由を錐体路に注目して解説しています。 図2 運動神経の伝達:錐体路の走行 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 「感覚(温度覚・触覚)神経の伝達」のしくみとは? 感覚には、温痛覚や触圧覚、バランスを崩さないように姿勢を保持する深部感覚や、嘔気や空腹感などの内臓感覚、味覚・視覚・聴覚・嗅覚などの特殊感覚ほかがあります。また、触っている場所が複数あると認知する2点識別や、感覚だけで物を識別する立体認知などの複合感覚があります。 感覚は運動のメカニズムとは逆方向で、「冷たい」「痛い」などの感覚が、末梢の一次ニューロン(図3-①)から、脊髄や延髄で交叉し、対側の二次ニューロン(②)に代わります。そして視床で三次ニューロン(③)となり、大脳の中心溝後方の一次体性感覚野(中心後回、図1-2)のそれぞれの身体各部の局在へと伝わります(④)。 三叉神経や顔面神経などの感覚にかかわる脳神経は、それぞれの神経核を経由して二次ニューロン(②)に代わったあと交叉し、視床へと伝わり、三次ニューロンとなり(③)、一次体性感覚野のそれぞれの身体各部の局在(④)に伝わります。 なかでも二次ニューロンと三次ニューロンの経路である視床は、嗅覚系を除くすべての感覚の情報を集め、大脳皮質へ刺激を伝える役割をもちます。そのため、この視床が障害されると、対側の感覚障害が生じます。 なお、それぞれの感覚によって視床までの伝達経路は異なるため、障害される部位によっては、“温痛覚のみ”が障害されたり、“深部感覚のみ”が障害されたりします。 図3 感覚神経の伝達:外側脊髄視床路・後索の経路(温痛覚・深部覚) (文献1より引用、一部改変) 「運動の調整」のしくみとは? 小脳では、大脳と情報のやり取りをしながら運動の記憶や学習を行い、また四肢の動きや発語などのスムーズな運動ができるように調整しています。このほかに細かい指先の動きなどの身体各部の筋肉の動きや眼球運動の調整、体のバランス保持などを担っています。 小脳の解剖として、大脳と小脳との間に小脳テントと呼ばれる膜があり、後方を頭蓋骨に囲まれた後頭蓋窩の中に位置します。小脳の前方には脳神経が位置し、顔面や嚥下にかかわる神経が多く存在しています(図4)。そのため、小脳での病変によってスムーズな運動や調整だけでなく、脳神経にかかわる運動障害が起こるため注意が必要です。 (第10回) 引用文献1.美田誠二 編著:Ⅲ脳・神経系 ③感覚の伝導、脳神経・自律神経.得意になる解剖生理,照林社,東京,2010:47. 参考文献1.三井良之,松村譲兒 監修:運動.医療情報科学研究所 編,病気がみえる vol.7 脳・神経,メディックメディア,東京,2011;164-167.2.三井良之,松村譲兒 監修:感覚.医療情報科学研究所 編,病気がみえる vol.7 脳・神経,メディックメディア,東京,2011;189-194.3.馬場元毅:小脳.JJNブックス 絵でみる脳と神経 しくみと障害のメカニズム 第3版,医学書院,東京,2009:40.4.馬場元毅:運動麻痺.JJNブックス 絵でみる脳と神経 しくみと障害のメカニズム 第3版,医学書院,東京,2009:111-121.5.坂井建雄,河田光博 監訳:神経解剖̶ 12.機能系.プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖,医学書院,東京,2009:326-341. この記事を読んだ方におすすめ●【連載まとめ】脳からわかる麻痺の看護●【連載まとめ】脳から起こる症状・徴候の見抜き方●そのほかの連載はこちら ※この記事は『エキスパートナース』2014年10月号特別付録を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
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CTとMRIの違いは?それぞれの特徴と断面画像の見方を解説
脳の画像のなかで最も一般的な「CT」「MRI」の違いや特徴をわかりやすく解説。水平断・矢状断・冠状断など、画像の断面の見方の基本も紹介します。 CTとMRIの違いは? 前回の記事で述べたように、脳の画像の中で最も一般的なのは、「CT」や「MRI」です。 CTやMRIは病態に合わせてさまざまな撮影方法がありますが、“どの画像の撮り方がいちばんわかりやすい”というものではなく、それぞれに特徴があり、使い分けて撮影します(表1)。 表1 CT・MRI画像の違い (文献1を参考に作成) CTで脳画像を見る場面とは? CTは、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞の鑑別や、水頭症、硬膜外(下)血腫、脳腫瘍などの鑑別に有用です。 特に脳卒中の場合、突然の発症に対し、早期診断・早期治療が求められます。このときCT検査は短時間で検査することができ、出血巣が白く(高吸収域)描写されるため、特に緊急時のくも膜下出血や脳出血の診断に優れています。 超急性期の脳梗塞巣は描写されませんが、時間が経過した脳梗塞の場合は黒く(低吸収域)描写されます。また、外傷時や骨性病変における骨の精査にも有用です。 こちらもチェック●くも膜下出血の症状と特徴的な所見とは?頭痛を起こすキラーディジーズ「くも膜下出血」の症状やメカニズムを紹介しています。 MRIで脳画像を見る場面とは? 明らかな出血性病変や虚血性病変がない場合で、臨床的に脳梗塞を疑う場合には、MRIを撮影します。超急性期の脳梗塞は、MRIの拡散強調像(DWI)という撮影方法で描写されることが多くあります。 MRIには、「MRI」「MRA」「造影MRI」「Perfusion MRI」など目的によってさまざまな撮影方法があります。MRIは骨の影響を受けないため、CTよりも頭蓋内の細かい病変を見ることができます。これらは脳腫瘍や脳動脈瘤、脳血管の狭窄などの詳細な疾患の鑑別に役立ちます。 またMRIでは、「T1強調像」「T2強調像」「拡散強調像」など撮影条件を変更することで、より鮮明に病変を見ることができます(表1)。表1で示したように、撮影方法によって低信号域や高信号域の見え方が異なり、それぞれの特徴を活かして病変の評価につなげていきます。 こちらもチェック!●脳梗塞を疑う症状と鑑別の判断基準「脳梗塞」の症状や特徴的な所見、初期対応、また危険な頭蓋外病変を解説しています。 CT・MRIの断面図の見方 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 画像の断面には水平断(すいへいだん)、矢状断(しじょうだん)、冠状断(かんじょうだん)があります(図1)。 脳解剖を理解しやすい水平断について説明します。水平断では頭の断面を下から見ているため、右と左は画像で見る際、左右逆に映ります。 CTやMRIでは、各画像のスライスでどの部位が描写されるのかを理解したうえで、左右の色調や大きさの違いを比較していきます。 図1 水平断・矢状断・冠状断 (第2回) 参考文献1.曷川元 編:脳卒中急性期における看護ケアとリハビリテーション完全ガイド.慧文社,東京,2015.2.波多野武人 編著:まるごと図解 ケアにつながる脳の見かた.照林社,東京,2016.曷川元,永谷悦子 監修:看護・リハビリに活かす脳神経ケアと早期離床ポケットマニュアル.丸善プラネット,東京,2009.3.荒木信夫,高木誠,厚東篤生:脳卒中ビジュアルテキスト 第4版.医学書院,東京,2015.4.坂井建男,河田光博 監訳:プロメテウス解剖学アトラス 頭部/神経解剖.医学書院,東京,2019.5.市川博雄:症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた.医学書院,東京,2014. この記事を読んだ方におすすめ●画像検査の情報を看護に活かすための見方と注目ポイント●X線画像やエコー画像の原理などを解説!観察とケアがつながる画像●そのほかの連載記事はこちら ※この記事は『エキスパートナース』2017年2月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
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