ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第25回は、肺塞栓を疑い、術後管理で画像検査を行う場合についてです。
術後管理での画像の着目ポイントは第19回を参照ください。
肺塞栓を疑って「肺動脈」を見ている
肺塞栓(PE)は、下肢にできた血栓(深部静脈血栓症、DVT)が血流に乗って、肺動脈に詰まる疾患です。肺水腫や無気肺、胸水は胸部X線でも診断可能ですが、肺塞栓は造影CTが必要です(図1)。
術後数日で初めて歩いてトイレに行って、病室に戻る直前に突然失神するのが、典型的な肺塞栓の発症パターンです。
発症すると、酸素投与してもなかなかSpO2が上昇せず、見る間にショックから心停止に進展します。
心エコーで右室が拡大していれば、肺塞栓の診断はほぼ確定です。しかし診断はできても救命するのはきわめて困難。予防ないし予測するのが一番です。
図1 肺塞栓の例
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