「病院完結型」の医療から「地域医療完結型」医療にシフト
11月14~15日の2日間、第32回日本慢性期医療学会と第12回慢性期リハビリテーション学会がパシフィコ横浜ノース(神奈川県)で開催されました。
本大会のテーマには、「“治し・支える”良質な慢性期医療~サイエンス・アートの調和と統合~」が掲げられています。これは、COVID-19の対応や超高齢社会によって、“治す”が主体であった「病院完結型」の医療から「地域完結型」の医療へとパラダイムシフトし、患者の自宅での生活を重視した医療の“治し・支える”を「サイエンス・アート」と表現したとしています。
さまざまな職種による一般演題が充実した学会に
本学会では、世間でも関心の高い診療報酬・介護報酬の同時改定についての講演が行われたほか、高齢患者・在宅での医療提供の機会が増えるなかでの「良質な医療」についても検討がなされました。主催の日本慢性期医療協会(橋本康子会長)の設立目的にも、「医療の質の向上」が掲げられています。
また、一般演題では転倒・転落予防を扱ったものが関心を集めており、さまざまな職種、チーム・個人の発表のなかで、ポスター発表などを通じて交流を深める様子が見られました。
○大会概要
学会名:第32回日本慢性期医療学会・第12回慢性期リハビリテーション学会
テーマ:“治し・支える”良質な慢性期医療 ~サイエンス・アートの調和と統合~
会期:2024年11月14日(木)~15日(金)
会場:パシフィコ横浜ノース
学会長:矢野諭(平成扇病院院長)
○主催情報
一般社団法人 日本慢性期医療協会
HP:https://jamcf.jp