褥瘡・創傷ケアのコツを豊富な症例写真とともに解説。今回は排泄物で浸軟した皮膚のケアについて紹介します。

この記事は『エキスパートナース』2018年6月号特集を再構成したものです。
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排泄物で浸軟した皮膚へのケア(尾骨部のD3褥瘡)

創周囲を保護し、排泄物を接触させないようにする

 「浸軟」とは「ふやけ」のことです。浸軟の原因が失禁によるものであれば、創部、創周囲は排泄物で汚染されています。

 そこで、創周囲皮膚を含めて、創部に排泄物を接触させない環境をつくります。例えば、ハイドロコロイドドレッシング材で被覆し、さらにポリウレタンフィルムで覆います。 ポリウレタンフィルムを貼付するときは、排泄物が入り込まないように、殿裂の皮膚をしわがないように広げて貼付します。

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