代表的な不整脈の波形が読めるように、波形の読み方の要点をコンパクトに解説!今回はP波、QRS波、ST部分など、心電図波形の各部の名称を紹介します。

この記事のポイント

●心電図波形の各部の名称がわかる
●P波、QRS波、ST部分、T波、PQ間隔、QRS時間(間隔)、QT時間、PP間隔・RR間隔が、それぞれ何を表しているかが理解できる

●P波とは?
●QRS波とは?
●ST部分とは?
●T波とは?
●PQ間隔とは?
●QRS時間(間隔)とは?
●QT時間とは?
●PP間隔、RR間隔とは?

 心電図の波形の「どの部分が」「何を表しているか」を1つずつ見ていきましょう。

P波とは?

 P波とは、心房の興奮(脱分極)を示す波形です。心房の心筋の収縮を表しています。

正常:幅0.06~0.10秒、高さ0.25mV以下
●心房の興奮(脱分極)を示す波形
●心房の心筋の収縮を表す
*0.1mV=1mm。P波の正常な高さは2.5mm以下

P並

QRS波とは?

 QRS波とは、心室の興奮を示す波形です。最初の陰性波(下向きの波)を「Q波」、Q波の次の陽性波(上向きの波)を「R波」、R波の次の陰性波を「S波」と呼びます。

正常:0.06~0.08秒
●心室の興奮を示す波形
●最初の陰性波を「Q波」、Q波の次の陽性波を「R波」、R波の次の陰性波を「S波」と呼ぶ

QRS波

ST部分とは?

 ST部分とは、QRS波の終了点からT波の始まりまでを指します。

●上昇で心筋梗塞などの心筋の障害、低下で狭心症などの心内膜の虚血が疑われる
●高カルシウム血症でST部分の短縮、低カルシウム血症でST部分の延長が見られる(基本的にQT時間を見て評価する)

ST部分

T波とは?

 T波とは、心筋の弛緩(再分極)を示す波形です。QRS波の後の、緩やかなふれとなります。

●高カリウム血症でテント状T波、低カリウム血症で平坦化、陰性化

T並

PQ間隔とは?

 PQ間隔とは、P波の始まりからQRS波の始まりまでの時間を指します。

正常:0.12~0.20秒
右房の収縮(興奮)の始まりから、心室筋に達するまでの時間(房室結節→ヒス束→左右脚→プルキンエ線維→心室心筋細胞)を示す

PQ間隔

QRS時間(間隔)とは?

 QRS時間(間隔)とは、作業心筋の興奮(脱分極)を示します。

正常:幅は0.06~0.08秒
●QRS波の始まりから終了点(J点)までの時間

QRS時間(間隔)

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