DNARに関する医師、看護師の教育の機会が求められる
救急・集中治療の場において、これまでの連載で述べてきたように、DNARに対する医療者(医師・看護師)の理解が不十分であることが明らかになりました。
2016年に日本集中治療医学会倫理委員会が実施した、「日本集中治療医学会会員看護師の蘇生不要指示に関する現状・意識調査」では、アンケート回答者の6割はDNARの教育を受けたことがないと回答し(図1)1、DNARについて教育を受けたことがあると回答した者は、教育を受けた場所を多い順に「学会主催セミナー」「部署内勉強会」「看護基礎教育」と回答しています(図2)1。
つまり、これまでDNARに関する教育の機会が不足していたことも臨床の混乱を招いていると考えられ、今後教育の機会を増やすことが急務と考えらます。
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