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脱毛が始まったら洗髪はどう行う?シャンプーは通常のものを使用してよい?【ナースが進めるアピアランスケア:第7回】
ナースが進めるアピアランスケア【第1回】ケアを行う際の心構え Q 脱毛が始まったら洗髪はどのように行うのがよい?シャンプーは通常のものを使用してよい?ひとこと回答脱毛前から使用して皮膚トラブルのなかったものを使って、抜け毛が絡まないように洗いましょう。 脱毛前と同じ方法で洗髪を がん治療中の脱毛に対して、どのようなシャンプー剤がよいか(安全性や脱毛に対する効果など)といった研究結果はありません。したがって、脱毛前から使用して皮膚トラブルのなかったものでかまいません。シャンプー剤のなかには「低刺激」と表示されている製品もありますが、低刺激の明確な定義はないため、そのような製品を積極的に推奨するほどの根拠もありません。 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 洗髪の方法は、脱毛する前は健常時と同じ方法で大丈夫です。一般的な洗髪方法としては、頭皮や髪をぬるま湯で十分に濡らしてから、シャンプー剤を髪につけます。その後シャンプー剤を泡立てて、頭皮に爪を立てずに手指の腹で頭皮をマッサージするように洗い、十分にすすぎます。髪がきしんだり絡みやすかったりする場合は、すすぎの後にコンディショナー(リンス)を髪だけになじませて、すすいでください。 脱毛が始まったら、抜け毛が絡みやすいので、頭皮や髪を濡らした後は泡立てたシャンプー剤を頭に乗せて軽く頭皮をマッサージした後、シャワーで流しながら髪をとかすようにして洗いましょう。すすぐときの脱毛量が多くなりますが、頭皮や髪がきれいにすすげたと感じた時点で洗髪は終了です1。 脱毛が終了し、髪がほぼない状態のときも、頭皮は洗いましょう。これまでどおりのシャンプー剤を少量泡立てて頭皮を洗うか、もしくは身体を洗うボディーソープや洗顔料で代用しても構いません。髪がないので、コンディショナーやリンスは不要です。 洗髪の頻度は、頭皮や髪の汚れの程度に応じて行ってください。 泡立てたシャンプー剤を頭に乗せて軽く頭皮をマッサージした後、シャワーで流しながら髪をとかすようにして洗いましょう。 引用文献1.野澤圭子,藤間勝子編:臨床で活かすがん患者のアピアランスケア.南山堂,東京,2017:81-83. 参考文献1.日本がんサポーティブケア学会編:がん治療におけるアピアランスケアガイドライン 2021年版:130-133.http://jascc.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/73b82f45371e2f820547c24d8ceb5b90-1.pdf(2024.6.28アクセス) 外見の変化を気にしている患者さんへの接し方のコツは?【ナースが進めるアピアランスケア:第6回】髪質の変化(変色、縮毛)はいつ始まる?気をつけることは?【ナースが進めるアピアランスケア:第8回】(11月6日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2020年10月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
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血液透析を行う慢性腎不全患者さん[前編]研究から明らかになったこと【看護研究からわかる患者さんのこころの中:第15回】
【第1回】不穏・興奮・せん妄などを呈する患者さん[前編]研究から明らかになったこと 患者さんの体験・心理についての「研究」を原著者に紹介してもらい、臨床で活用したいこころのケアを探ります。 血液透析患者さんは、どんな気持ちで治療をつづけている? 血液透析療法は、一般的に1回3~4時間、週3回の通院が必要になります。そのため、患者さんは治療時間を確保し、食事・水分の管理、運動療法や薬物療法を行い、よりよい状態で生活が継続できるよう生活を調整することが求められます。 患者さんは、根本的に病気であることを望んでおらず、できれば透析をしない生活に戻りたいと思っています。そのため、知識提供に重点を置く教育・指導だけでは、これまでの生活習慣を変更することは容易ではありません。 透析療法を受けながら患者さんが人生や生活を再構築するためには、その人が生きていることに自他ともに価値を感じ、できるだけ良好な体調を維持しつつ社会生活が継続できることが大切です。 そこで患者さんが自分の気持ちを管理していく、看護師はそれをサポートすることが大変重要です。 このブロック以降のコンテンツは非表示になります ここでは、「血液透析療法を受けながら生活している慢性腎不全患者の“気持ち”の構造」を紹介し1、どのようにしたら患者さんの気持ちをより深く理解できるかを検討します。 本研究は、以下の倫理的配慮のもとに実施されたものです。●本研究は、研究倫理審査委員会(聖路加看護大学〈現、聖路加国際大学〉)の承認を受けました。●対象者には口頭および文書で研究目的・方法・参加の自由・拒否や途中辞退の自由・個人情報の保護などを説明し、同意をいただいて実施しました。●面接時には、精神的心理的な状態に常に注意を払いながら行いました。 研究の方法 疑問(調べたこと)●慢性腎不全患者さんが血液透析療法を受けながら生活しているなかで、どのような気持ちを抱いているのか? 研究対象●透析導入1か月~22年4か月(平均7年)までの患者さん19名(男性10名、女性9名) 研究方法●Carl R.Rogers(以下、C.Rogers)のカウンセリングの理論を枠組みとした●面接を行い*1、「透析をしながら生活をしているなかで抱いている気持ち」を自由に話してもらう。面接方法はC.Rogersのカウンセラーの3条件(「自己一致」「共感的理解」「無条件の積極的関心」)を満たすように心がけた*2●面接内容の逐語録と録音を何度も繰り返し聞きながら、“気持ち”の構造を明らかにしていく *1:この研究では筆者が、C.Rogersの理論に基づく全日本カウンセリング協議会認定2級カウンセラーの資格を有し、Person-Centered-Approach国際フォーラムへ複数参加していることから、本研究での面接者の質の保証とした。 *2:C.Rogersは、『人の経験と自己概念(私らしさ)が一致することにより、個人がその人らしく自己実現の方向に向かうとしている。そして、そのような状態は、「自己一致(自分自身の経験に正直であり統合されていること)」「共感的理解(あたかも相手になったかのように相手の気持ちを受け取り理解していること、それを伝えること)」「無条件の積極的関心(相手がどのような条件にあっても、独自の存在として尊重して関心を寄せること)」という3条件を備えた他者(カウンセラー)とのかかわりのなかで促進される』2,3としている。 発見:患者さんの“気持ち”と“気持ち”を構成する3つの要素と構造 透析患者さんは「“私らしさ”のありよう」と「感覚的経験」を同時に経験している 患者さんは透析導入を告知されたあとは「これまでの私が崩れていく気持ち」を感じていますが、透析とともに生活していくなかで、「私を保ちたい気持ち」「私を立て直そうとする気持ち」「私を取り戻した気持ち」「新たな私を見いだした気持ち」を感じるようになりました(図1)1。 そして、患者さんの気持ちは、「①気持ちを引き起こすできごと」「②“私らしさ”のありよう」「③感覚的経験」という3つの要素から成り立っていました(表1)1。 表1 血液透析療法を受けながら生活している慢性腎不全患者さんの気持ちの構造 図1 “私らしさ”のありようと感覚的経験の模式図 (文献1を参考に作成) 透析導入からの経過に沿って「気持ちを引き起こすできごと」が明らかになり(表1-①)、「“私らしさ”のありよう」に影響を与えます(表1-②)。その結果、これまでその人がもっていた“私らしい私”に加えて、“私らしくない私”“新たな私らしい私”が生じます。 また、その際、その人は感覚的な経験もしています。 すなわち、「“私らしさ”のありよう」と「感覚的経験」が同時に変化して気持ちが生じる、というプロセスが明らかになりました。 引用文献1.森田夏実:血液透析療法を受けながら生活している慢性腎不全患者の“気持ち”の構造.聖路加看護学会誌 2008;12(2):1-13.2.Rogers RC:PartⅢ Chap.11 A theor y of personality and behavior.In “Client-centered Therapy”.Houghton-Mifflin Co,Boston,1951:481-533.伊藤博 編訳:第4章パースナリティと行動についての一理論.パーソナリティ理論,岩崎学術出版社,1967,東京.3.佐治守夫,飯長喜一郎 編:ロジャーズ クライエント中心療法 ─カウンセリングの核心を学ぶ 新版.有斐閣,東京,2011. 咽頭全摘出の患者さん[後編]研究結果からみる実施したいケア【看護研究からわかる患者さんのこころの中:第14回】血液透析を行う慢性腎不全患者さん[後編]研究結果からみる実施したいケア【看護研究からわかる患者さんのこころの中:第16回】(11月6日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2016年11月号連載を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
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外科(術後)ケア①術後疼痛管理におけるディスポーザブルPCA【モノで変わった!看護ケア:第10回】
モノで変わった!看護ケア【第1回】救急ケア①AED 鎮痛薬の静脈内投与を患者自身のタイミングで行えるように 創部痛は術後合併症として頻発しますが、「手術だから仕方ない」という認識や、鎮痛薬に対しての誤った情報により、患者が我慢してしまうこともあります。 急性痛に対する治療として、従来のオピオイドの筋肉内注射に比べ、静脈内への少量投与のほうが有効とされます1。そこで、鎮痛薬の種類で調節するのではなく、比較的容易な静脈内投与を患者自身のタイミングで行ってもらうという発想で、PCA(patient controlledanalgesia、自己調節鎮痛法)装置(図 1)は生まれました。 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 図1 ディスポーザブル PCA(自己調節鎮痛法装置)の例 ●いずれも患者が痛みを感じたときにボタンを押すことで、設定した一定量の鎮痛薬が硬膜外・静脈内に投与できる 楽々フューザー™(画像提供:スミスメディカル・ジャパン株式会社) クーデック®シリンジェクター®PCAセット(画像提供:大研医器株式会社) 創部痛は呼吸や咳嗽の抑制や、体動を制限してしまうため、さらなる合併症を引き起こしかねません。そこで、個々で閾値の異なる創部痛に対して柔軟に対応でき、過量投与による弊害を避けることも目的として、各施設でPCAが検討、採用されてきました。 PCAは術後、呼吸運動により安静時にも創部痛が出現しうる場合や、咳嗽や体動による著明な増強が考えられる対象に、鎮痛薬の持続投与を目的として用いられます。 投与方法はそれぞれの術式や状態に合わせて選択されます。頭頸部のみの手術患者、硬膜外血腫のリスクが高い患者、内視鏡下手術などの侵襲の少ない手術患者以外には、主に硬膜外持続投与が行われます。また、手術操作部位に限局した鎮痛を行う傍脊椎ブロックや、これらの適応以外の対象には静注が選択されることもあります。 投与する鎮痛薬は、硬膜外投与では局所麻酔薬とオピオイドを混注して使用することが多く、静注ではオピオイドを使用します。 PCA使用のメリット ●医療従事者に遠慮することなく患者自身が鎮痛薬投与を決定できるため、最短時間での除痛と、「いつでもすぐ」鎮痛薬を使用できるという安心感が提供できる●有効かつ最小量の鎮痛薬血中濃度が保たれやすく、副作用・薬剤費の軽減が図れる●投与時の注射、穿刺等の疼痛を伴わない●ロックアウト機能*により、連射、誤投与が予防できる*【ロックアウト機能】=過剰投与を防ぐため、一定時間内に設定以上の投与要求があった場合、鎮痛薬が投与されないしくみ。 ●余剰時間を他のケアに用いることができる●術後合併症の減少による、在院日数短縮、医療費削減の可能性 患者を待たせずに疼痛への対応ができる 手術後はさまざまな投与方法によって鎮痛薬が持続投与されます。しかし、体動や咳嗽などによる急性痛が出現したとき、点滴や内服による追加鎮痛薬(図2-①)では、鎮痛薬の選択や薬の準備などに時間を要し、痛みに苦しむ患者を待たせていました。ここにPCA装置を導入することにより、患者を待たせずに創部痛への対応ができます(図2-②)。 図2 PCA導入での比較 また、PCA装置は、術直後など状態が不安定な状況では「NCA(nurse controlledanalgesia、看護師管理鎮痛法)として」機器を使用し、術後の状態が安定し患者の理解力があれば、「PCAとして」使用してもらうこともできます。急性痛の迅速な徐痛に加え、離床や清潔ケアの前などに予防的な投与をすることで、患者自身もそれぞれの行為や援助に対して前向きにもなります。 なお、以前よりあった機械式のPCA装置では、機器点検が専門者にしか行えず、また患者が適切な知識や操作方法の習得をしなければなりません。さらに、持ち運ぶ際の重量や仰々しさも、ディスポーザブルになったことで軽減されたと言われます。 患者への指導が重要に 通常の鎮痛薬投与と同様の観察・アセスメントが必要ですが、さらに患者による自己投与を行う場合、目的と使用方法を指導し、意識レベルや理解度を確認する必要があります。 また使用中は、時間あたりの薬剤注入量と残量、自己投与の間隔を記録し、必要であれば持続投与量の調節も行います。薬液注入部位の皮膚の状態や創部痛の有無を確認することも重要です。 引用文献1.三宅康史:実際的な鎮痛と鎮静.三宅康史著,ICUエキスパートノート.中外医学社,東京,2008:202. 参考文献1.横井侑子:術後患者のQOL.数間恵子,井上智子,横井郁子 編,手術患者のQOLと看護.医学書院,東京,2006:64-65. 集中ケア④ハイフローセラピー専用デバイス【モノで変わった!看護ケア:第9回】外科(術後)ケア②術前経口補水療法のためのORT製剤【モノで変わった!看護ケア:第11回】(11月5日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2015年7月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
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