別部門での検査・治療から帰ったあとに起こる変化は意外と多い!担当ナースとしておさえておきたい、「帰室時の状態」や「異常への対応」をわかりやすく紹介します。
放射線治療を行う理由
放射線治療を受ける多くの患者は、ほとんどががん患者に対しての治療になります。方法はいくつかありますが、今回は病棟看護師がかかわることの多い、X線やγ線などによる「外部照射」について説明します。
放射線治療は、「根治的照射」「予防的照射」「緩和的照射」に分けられ、それぞれの患者の疾患や病期に合わせて治療が行われます。
放射線治療(外部照射)
●根治的照射
●予防的照射
●緩和的照射
※低侵襲であるため、さまざまな疾患や病期に適応可能な治療
放射線治療は手術療法や化学療法と比較して低侵襲で、患者が他の疾患に罹患している場合や、高齢で全身状態がよくない場合でも治療が可能です(図1)。そのため、リスク状態も放射線治療を中心にさまざまな因子が複合的に関連している患者が多くいます。
図1 がんに対する放射線治療の流れ
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