「ナースのための美容講座」第7回は、アルコール消毒による手荒れのケア方法についてです。ケアのポイントを知れば、もっと自分を好きになって仕事も頑張れそう!手軽にできるテクニックを、ヘアメイク・菊池美香さんに教えてもらいます。
アルコール消毒で荒れた手をケア
アルコール消毒液によってガサついてしまう手。ハンドクリームを塗っても効果がない!という場合は、どうすればよいのでしょう。
ケアのタイミングやアイテムの選び方など、参考にしてみて。
読者モデルYさん
【Point1】手が濡れている状態でハンドオイルを塗る
手荒れがひどい場合は、ハンドクリームの成分がなかなか肌に浸透しません。まずは手を濡らした状態で、ハンドオイルを塗ります。なお、熱いお湯だと皮脂が流れてしまうので、なるべく水を使うのがおすすめ。

【Point2】仕上げにハンドクリームで保湿
ハンドオイルを全体になじませたらタオルで拭き、もう一度ハンドオイルを塗ります。最後はハンドクリームで保湿をしましょう。


★手を洗ったら、その都度ケアをするのが理想的。手荒れを予防したい場合は、乾いた状態でハンドオイルをなじませ、その後にハンドクリームを塗りましょう。
●手荒れがひどい場合は、まず手が濡れた状態でハンドオイルを塗る
●手を拭いてもう一度ハンドオイルを塗り、最後にハンドクリームで保湿する
コラム:帳尻合わせの余白づくり
菊池美香さんが仕事を通して感じたこと、メイクをする上で大切にしていることなどを、今回のテーマに合わせて紹介します。ヘアメイクの世界をのぞいてみて。
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医療従事者と手荒れ、これは切っても切れない関係です。美容師と手荒れ、これも切っても切れない関係です。
成分のよいケアアイテムが多く出ていますが、ケアと消毒のイタチごっごでどうしてもケアは負けがちです。なぜかというと、消毒は規則・義務で、ケアは自己責任だからではないかと思います。
世の中の常識は日々変化しつつも、やはり自己犠牲精神や我慢美徳の思考は深く根づいており、善し悪しは時と場合によります。思考を変えることは時間がかかりますが、習慣は意外にも早く身につきます。
知人の美容室では、繁忙期になるとスタッフ同士の声がけでハンドケアを義務化しています。誰かがシャンプーに入ったら、終わった後にクリームを塗るよう声をかける、自分が塗るときは周りに勧める。お店にクリームは常備しているほか、効果を感じたアイテムの情報共有も行っているそうです。
ケアする時間と他のスタッフに目を配ることを3日続けると、その美容室ではそれが通常になるとのこと。習慣とは、消毒とケアの2つのタスクの重要性が同等に並ぶと脳が判断し、実行することです。
過酷で命を預かる現場、一見するとできない理由は多くありますが、ストイックな状況に対応している看護師の皆さんだからこそ、余白が生む習慣が大切なのではと感じます。
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メンズ編ーヘアケア・ヘアセットで清潔感アップ【ナースのための美容講座⑧】(4月23日配信予定)
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