血糖コントロールできていないと、低血糖によるけいれん・昏睡・死亡などに

危険な理由:低血糖脳症や死亡に至ることもある

 糖尿病治療薬には、インスリンと血糖降下薬(経口・注射)があります。インスリンは5種類あり、すべて注射薬です(図1)。

 血糖降下薬は注射薬としてGLP-1受容体作動薬があり、経口薬として7種類があります(表1)。また2種類の成分を1錠に混合した配合剤もあります。

 それぞれ薬理作用に違いはありますが、食後の血糖値を正常値内(約70~140mg/dL)に留めるために血液中のブドウ糖の量を減らすという作用があります。

 薬の効果および副作用でリスクが高いのは、低血糖症状です(図2)。高血糖状態は継続することで、糖尿病性腎症や網膜症などのリスクがありますが、低血糖症状は急激な状態の悪化を認め低血糖昏睡まで至ると、低血糖脳症などにより重度の後遺症を残したり、死亡に至ることもあるため、要注意です。

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