ストーマについての「これだけは知っておきたい!」という“基礎のギモン”から、現場から寄せらた“実践的なギモン”までお答えします。今回はストーマ抜歯の必要性について解説します。
この記事は『エキスパートナース』2022年7月号特集を再構成したものです。
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縫合部分に炎症が起きていない場合の抜糸は不要なこともある
吸収糸で縫合されていない場合は抜糸が必要ですが、吸収糸で縫合されている場合で、縫合部分に炎症が起きていない場合の抜糸は不要です。
ただし、縫合糸で炎症を起こしているケースは少なくありません。また、埋没法で縫合しているケースでも、縫合糸で炎症を起こして皮膚に露出している場合は抜糸を依頼します。
とはいえ、炎症の予防として、あらかじめ抜糸してもらうという対応は必須ではありません。
図1は縫合糸の炎症によって滲出液が発生し、面板の溶解を促進してしまったために便が付着して、表皮剥離を起こした事例です。 吸収糸の周囲に発赤が出てきた場合で、術後日数が経過していれば、すみやかに医師に報告して診察を依頼します。
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