ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第28回は、転倒・転落での画像を見る際の、前提となる知識についてです。
転倒・転落で多いのは頭部外傷
頭部外傷の受傷機転(いつ、どこで、何によって、どのように受傷したか)は年齢により異なりますが、高齢者は転倒・転落を機転とした頭部外傷の割合が増加します。
加齢に伴い視力・聴力・平衡機能感覚や筋力が低下し、関節疾患や認知症に伴い判断能力が低下するためです。
どの医療機関でも転倒・転落事故の防止対策を行っていると思いますが、決してなくなることはありません。そんな場面で医師・看護師が画像検査を共有できるように解説していきます。
CT検査で出血は白く映る
すみやかに頭部外傷を評価する方法はCT検査です。X線を生体に照射すると一部は吸収され、残りは透過します。
CT検査はこのX線の吸収の違いを利用して画像処理する検査です。中枢神経系のCT検査での見え方は以下のようになります。
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