褥瘡・創傷ケアのコツを豊富な症例写真とともに解説。今回は脊髄損傷や半身麻痺があるときの予防について紹介します。

体圧分散寝具を見直し、ポジショニングは掲示して共有する

 脊髄損傷や半身麻痺のある患者さんのポジショニングを行う前に、まず、体圧分散寝具を見直す必要があります。

 体圧分散寝具はウレタン素材の厚みのある(10cm以上)ものエアマットレスを使用することにより、低い体圧でコントロールを行うことができます。

 ポジショニング後には、摩擦力の低減を図るため、ポジショニンググローブを用いて圧抜きを行います。 また、ポジショニングクッションを使用した体位を図や写真で示したものを、ベッドサイドの壁などに貼って明示しておくと、統一した看護を提供しやすくなります。

麻痺側が下になる場合、循環不良に注意して支える

 完全側臥位になると接触面積が減少するため、下側面に高い圧がかかります。麻痺や拘縮がある場合は、そのことが脱臼や骨折、循環不良を増長させる場合があります。 麻痺側を下にする場合は注意して、図1に示したようなポジショニングをします。

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