代表的な不整脈の心電図波形が読めるように、波形の読み方の要点を図解付きでわかりやすく解説!今回は房室接合部調律の特徴から波形の読み方を紹介します。
 房室接合部調律とは、洞結節ではなく房室接合部が電気刺激を出している状態です。

この記事のポイント

●房室接合部調律の心電図波形の特徴が理解できる
●「P波が出ていない」場合の対応について学べる

房室接合部調律の特徴とは?

 房室接合部調律は、洞結節ではなく房室接合部が電気刺激を出している状態のため、洞結節から出るP波は見えません
 ただし、心室だけでなく心房にも逆行して刺激が行くので、Ⅱ、Ⅲ、aVFで陰性のP波が見られることもあります。PR間隔は変化する、もしくはP波がQRS波の後方に出現し、3目盛り以下(0.12秒以下)のことが多いです。

図1 房室接合部調律の読み方

房室接合部調律の読み方
房室接合部調律の読み方2

「P波が出ていない」とはどんな状態?

 「P波が出ていない」のが1拍だけなら房室接合部補充収縮(単に「補充収縮」と言う場合もある)といい、続くなら房室接合部調律といいます。

 「P波が出ていない」ということは、心房から心室へうまく血液が運べない状態です。心拍出量が低下した結果、主要臓器の血流障害につながる恐れがあります。

 バイタルサインに異常がなければ、様子を見ることが多いですが、洞調律から移行したときや、血圧低下などバイタルサインの変化が見られたときは、薬剤の影響が考えられますので医師に報告が必要です。

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