胸腔ドレーンを挿入中、呼吸音が聞こえないときはどのように対応すればよいのでしょうか。呼吸音が消失した場合に疑われるのが「気胸」。特に注意したい緊張性気胸や、そのほかの合併症などについて解説します。
Q. 胸腔ドレーンを挿入中、呼吸音を確認できないときの対応は?
ひとこと回答
呼吸音が聞こえないというのは、肺で換気ができていないということです。
ドレーン挿入中の呼吸音消失で考えられる病態は「気胸」です。すみやかに医師に報告し、即座の対応が必要です。
胸腔ドレーンは、胸腔内の空気や液体(血液・滲出液・漏出液・膿)を排除し、肺の再膨張を促すために行われる処置です。
この質問のように、ドレーン挿入中における観察で呼吸音が消失したときに考えられる病態は「気胸」です。“肺音が聞こえない”理由として、もし気管挿管を行っている場合は、気管チューブが深く挿入されて片肺換気になっていることも考えられます。
しかし、ここでは胸腔ドレーンによるトラブルに絞って解説します。
呼吸音が消失したときの急変対応
気胸が疑われる場合は、次の①~③の急変対応を行い、すみやかに医師に報告しましょう。
気胸が疑われる場合の対応
①「ドレーン刺入部の異常はないか」「エアリーク(気漏)は起こっていないか」「皮下気腫は起こっていないか」を確認する
②「ドレーンの閉塞がないか」「指示の陰圧でドレナージされているか」「接続部位の漏れがないか」を確認する
③バイタルサインを確認する
この記事は会員限定記事です。