毎日なにげなく行っている看護ケア。“改めて聞かれると迷うところ”があるかもしれません。この連載では、さまざまなギモンを各分野のエキスパートが回答してくれます!
【Q1】気管吸引時、気管チューブ内にキシロカインスプレーを噴霧してもいい?
〈目次〉
●キシロカインは重大な副作用が起こることも
●吸引カテーテルが挿入できない原因を明らかにする
●吸引カテーテル挿入困難の主な原因
【Q2】血ガスは静脈血で採ってもいいの?
〈目次〉
●血液ガス分析で得られる検査項目
●酸塩基平衡の評価
●電解質の評価
●その他の評価
【Q3】微量点滴で、点滴ルートをロックするときの注意点は?
〈目次〉
●ヘパリンロックを行ってはいけない薬剤とそのリスク
●シリンジを用いて逆血させる方法
●内腔の2~3倍量のヘパリン加生理食塩液を投与する方法
●微量薬剤を適切にロックする方法
【Q4】低流量の酸素投与時、酸素加湿は必要ないって本当?
〈目次〉
●天然の加湿器となる鼻腔
●1回換気量あたりに占める供給酸素の割合
・酸素加湿による弊害
●それでも患者さんから口渇の訴えがあったら?
・口渇の原因として考えられるもの
【Q5】術後に多くの種類の薬剤を投与する際、中心静脈ラインか末梢静脈ラインどちらを選ぶ?
〈目次〉
●中心静脈か末梢静脈か
●同じ薬効の薬剤を同一ラインから投与
●マルチルーメンカテーテルによる投与
【Q6】膀胱留置カテーテルが閉塞しやすいとき、頻繁に交換すべき?
〈目次〉
●膀胱留置カテーテルの閉塞を防ぐ方法
●膀胱留置カテーテルの適応を見直す
【Q7】血液がとれない場合、末梢の点滴ラインから採血しても問題ない?
〈目次〉
●ルート採血による検査値への影響(例)
●やむなく点滴ラインからの採血を行う場合
【Q8】人工呼吸器を装着中、痰の粘稠度が高い場合の加湿方法は?
〈目次〉
●人工鼻使用の禁忌
●人工鼻で適切な加温・加湿が維持できないときは?
●人工鼻を装着したままの加湿は禁忌
【Q9】禁忌薬剤以外は輸液フィルターを通しても安全?
〈目次〉
●フィルターの目的
●フィルター使用時に注意すること
・主なフィルター禁忌の薬剤
【Q10】陰部洗浄の際に洗浄剤を使用しているが、真菌のある場合は石けんで行うほうがよい?
〈目次〉
●陰部洗浄時のポイント
●真菌の恐れがある場合
●感染の拡大にも注意
【Q11】抗菌薬の薬物血中濃度測定(TDM)のポイントは?
〈目次〉
●目的は、薬物投与時の効果と副作用のチェック
●正しいタイミングでの実施が検査のカギ
【Q12】胸腔ドレーン挿入中に呼吸音が聞こえないときの対応は?
〈目次〉
●呼吸音が消失したときの急変対応
●緊張性気胸とは
●胸腔ドレーン挿入時の合併症と観察点
【Q13】ICG(インドシアニンググリーン)試験のポイントは?
〈目次〉
●ショック症状に注意しながら30秒以内に徐々に静注
●採血は何分後に何回実施する?
●採血は、静注と反対の腕から行う
●コラム:ICGの半減期について
【Q14】発熱時のクーリング、患者さんに拒否されても必要?
〈目次〉
●熱産出時に悪寒が起こるメカニズム
●発熱にはデメリットだけでなくメリットもある
【Q15】チアノーゼが出現する理由は?
〈目次〉
●チアノーゼと還元ヘモグロビン値
●貧血では出現しづらく、多血症では起こりやすい
●「中心性」「末梢性」に大別される
・チアノーゼを引き起こす原因(病態)
【Q16】CVポートで輸液終了後、生理食塩液でロックをしてよい?
〈目次〉
●オープンエンドカテーテルは「ヘパリンロック」
●クローズエンドカテーテルは「生食ロック」
【Q17】膀胱留置カテーテル挿入中に膀胱洗浄は必要?
〈目次〉
●膀胱洗浄と尿路感染症との関係
●膀胱留置カテーテル挿入の適応
【Q18】血液培養のための採血ポイントは?
〈目次〉
●血液検体の正しい採取法
手順1 使用資材を手順通りに確認し、準備する
手順2 血管を先に探しておく
手順3 無菌作業エリアを確保して準備する
手順4 血液培養ボトルを消毒する
手順5 十分に皮膚消毒を行い、駆血する
手順6 無菌採血操作と止血を行う
手順7 採血が終了してから血液培養ボトルへの分注を行う
【Q19】術後に血糖を厳密に管理する理由は?
〈目次〉
●高血糖がもたらす弊害とは?
●厳重な血糖コントロールとは?
【Q20】オピオイド開始後の眠気はオーバードーズ(過剰投与)?
〈目次〉
●がん患者の眠気の主な原因
●眠気がある場合は、まず「苦痛かどうか」を確認する
●呼吸抑制に注意して観察を
・呼吸抑制に対するナロキソンの投与法
【Q21】採尿バッグから排液時、尿カップは患者ごとに交換すべき?
〈目次〉
●膀胱留置カテーテル留置時の微生物の侵入経路
●排液時は個別の容器を使用する
●排出口は衛生的な取り扱いを徹底する
【最終回】低血圧時の下肢挙上の効果と、効果が現れないケースは?
〈目次〉
●下肢挙上による効果
●下肢挙上の適応
・ショックの分類別治療
●下肢挙上を行ううえで注意を要する場合