オピオイド開始後に眠気が現れた場合、それはオーバードーズ(過剰投与)の可能性があります。眠気の原因や、観察のポイント、注意したい呼吸抑制について解説します。
Q. オピオイドを開始したら眠気が出現!これはオーバードーズ(過剰投与)?
ひとこと回答
オピオイドの過剰投与による眠気だと思い込まず、まずは眠気の原因をアセスメントしましょう。オピオイドによる眠気であれば、眠気が患者にとって苦痛かどうか確認し、苦痛でなければ経過を観察しましょう。
医療用麻薬(オピオイド)の副作用の1つ「眠気」は、投与開始時にときどきみられる症状です。オピオイドの作用は、「鎮痛」→「鎮静」→「呼吸抑制」の順でみられるため、呼吸抑制の前は強い眠気が出ます。
眠気があるときは、それがオーバードーズ(過剰投与)によるものか、そうではないのか、眠気の原因をアセスメントすることが重要です。がん患者はさまざまな要因で眠気が生じることがあります(下記)1。
オピオイドなど薬剤性のもの以外の眠気で原因治療が可能なものに関しては、まず原因治療を行います。
がん患者の眠気の主な原因1
薬剤性
睡眠薬、抗精神病薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗不安薬、抗ヒスタミン薬、オピオイド
代謝性
低ナトリウム血症、高カルシウム血症、肝不全、腎不全、血糖異常、脱水、低酸素血症
中枢神経障害
脳転移、認知症
体力消耗状態
放射線治療、化学療法、悪液質 など
その他
睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群、うつ病、せん妄、低血圧、貧血
(文献1より引用、一部改変)
眠気がある場合は、まず「苦痛かどうか」を確認する
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