微量点滴で、点滴ルートをロックするときはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。ヘパリンロックを行ってはいけない薬剤、シリンジを用いて逆血させる方法などを紹介しながら解説します。

Q. 微量点滴で、点滴ルートをロックするときの注意点は?

ひとこと回答
 「昇圧薬」など、急速投与が禁忌の薬剤が含まれるルートをロックするとき、フラッシュしてはいけません。循環動態や薬剤の急速投与による影響を与えないように、適切なロック方法をとりましょう。
 可能であればルート内に残った薬剤を逆血することで排液し、そのあとヘパリンロックします。

 点滴ルートをロックするときに問題となるのは、ルート内に残った薬剤です。昇圧薬など急速投与が禁忌な薬剤をフラッシュすることは、危険です。その薬剤が急速投与しても問題がないものの場合や、フラッシュしても身体面に影響がほとんどなければ問題ありませんが、そうでない場合はロックの方法を考慮する必要があります。

 ルートをロックする方法として、ただ単純にヘパリンを薄めた生理食塩液(ヘパリン加生理食塩液)をルートに流し、フラッシュする方法(ヘパリンロック)があります。ただ、これだけではさまざまな場面で不都合を生じることがあります(下記参照)。

ヘパリンロックを行ってはいけない薬剤とそのリスク

 以下に、ヘパリンロックを行ってはいけない薬剤とそのリスクを紹介します。

昇圧薬(カテコラミンなど)

 フラッシュすることで急速投与され、血圧の急激な上昇など、循環動態に影響を与える。

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