発熱時、クーリングを「寒いから」と患者さんに拒否された場合、どのように対応すべきでしょうか?発熱時に悪寒が起こるメカニズムや、発熱のメリット・デメリットなどを紹介しながら解説します。

Q. 発熱時のクーリング、患者さんに拒否されても必要?

ひとこと回答
クーリングの開始基準点は、明確には決まっていません。“発熱=クーリング”と短絡的に考える看護は、見直す必要があります。
「なぜ熱が上がっているのか」「発熱が体にとって利益か不利益か」をアセスメントすることが大切です。

 発熱とは、体温の調節目標値(セットポイント)の高温側移動に伴う体温上昇です。

 質問のように、発熱時にクーリングを“寒いから”と拒否される場合がありますが、これは末梢冷感などによる熱産生の時期にクーリングを行ったため、患者さんの不快を招いたと考えられます。
 熱産生時にクーリングを行うと、患者さんの不快感だけでなく、さらに代謝を亢進させ、非常に効率が悪い結果となります。そのため、この時期には保温や安静が必要です。

熱産出時に悪寒が起こるメカニズム

 体が正常に機能するために、ヒトの体温(中枢温)は体温調節機構(図11により、常に一定の狭い範囲(約37℃)に保たれています。

図1 体温調節機構

体温調節機構の図
(文献1より引用)

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