採尿バッグから排液時、尿カップは患者さんごとに交換したほうがよいのでしょうか。膀胱留置カテーテル留置時の微生物の侵入経路などを紹介しながら解説します。
Q. 採尿バッグから排液時、使用する尿カップは患者ごとに取り換えるべき?
ひとこと回答
膀胱留置カテーテルの留置は、尿路感染の大きなリスク因子です。排液時に複数の患者さんで同じ容器を使用すると、交差感染のリスクを高めることになるため、個別のものを使用します。
膀胱留置カテーテル留置時に細菌が膀胱内へ侵入する経路は、カテーテルの「外側を通るルート」と「内側を通るルート」に大きく分けられます(図1)1。したがって、尿を排液する排出口は微生物の侵入口となる可能性があります。
排出口が汚染すると、採尿バッグ内で微生物が増殖し、逆行性感染を引き起こします。微生物は、最短24時間で膀胱内に到達するといわれています2。また、カテーテルの外側を通るより、内側を通るほうが膀胱内へ微生物が侵入する速度は速いともいわれています3。
よって、排出口が汚染しないように管理することが重要です。
図1 膀胱留置カテーテル留置時の微生物の侵入経路
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