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Q. 陰部洗浄の際に洗浄剤を使用しているが、真菌のある場合は石けんで行うほうがよい?

ひとこと回答
“真菌だから”石けんを使用するということはありません。洗浄剤でも石けんでも、「きれいに洗浄して汚れをとる」「乾燥させる」ことがポイントです。

 真菌が検出されているからといって特別な洗浄剤を使用する必要はありません。患者さんの肌に合った洗浄剤で、汚れをきれいに除去しましょう。

 洗浄する際は、汚れをとるために強くこすることは避け、やさしくていねいに行います。石けんを使用した場合は、石けん成分を完全に流すことも重要です。

陰部洗浄時のポイント

 陰部は排泄物や分泌物による汚染があり、汚れやすい部分です。よって陰部洗浄時は、汚れをしっかりと除去するように洗浄しましょう。

 洗浄後の乾燥も重要なポイントです。洗浄後は湯や洗浄剤が残らないように水分を十分に拭きとり、乾燥させましょう。水分を拭きとる際にも、やさしくていねいに行いましょう。

 これは、汚れをとる洗浄成分や保湿成分、肌保護の成分が入り“使用後すすぎの必要がない”といった専用の洗浄剤などを使用する場合も同様です。
 また、おむつの使用により、陰部の乾燥が図れない場合が多くあります。不要なおむつは除去し、必要最小限にしましょう。

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