10代・20代の搬送数が400件以上増加

 2023年12月18日、厚生労働省は、総務省消防庁と同省が集計した「医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送人員の調査結果」(集計期間:2020年1月~2023年6月)を、ホームページ上で公表しました¹。

 2022年の10代の搬送数は1,494件、20代は3,295件となり、それぞれ2020年の集計数と比較すると、10代が約1.5倍、20代が約1.2倍に増加しました¹。また、男女別にみると、女性の搬送数のほうが多い結果となっています(2020年、2021年の10歳未満は男性のほうが多い)。

 医薬品のなかでも、処方箋なしで購入できる一般薬品の過剰摂取による救急搬送が増加していることから、厚生労働省は12月19日に、一般医薬品の適正販売、使用を促す文書を都道府県等に通知し、薬を販売する際には購入目的の確認や、副作用のリスクの説明を行うなど、対策の強化を求めました²。

1.厚生労働省:医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送人員の調査結果.
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001179901.pdf(2024.1.20アクセス)
2.厚生労働省:一般用医薬品の適正販売及び適正使用について.
https://www.mhlw.go.jp/content/001180353.pdf(2024.1.20アクセス)