じつは私は看護系の媒体に自分の文を載せるのは、このエキスパートナースが初めてなんです。最初は「どんなもんかな~大丈夫かな~」と思っていましたが、反応をお聞かせいただいているうち、結局大切なことは医書(医師)でも看護書(看護師)でも一緒なんだなと思うに至りました。

 1つ思うことがありまして、今さらですが、医療現場は医師と看護師だけではないということです。これは忘れてはいけないし、このことをいつも俯瞰(全体を見渡すようにみること)できている看護師さんは、すごいというか技術が高いなあと思っています。

 臨床検査技師さん、栄養士さん、薬剤師さん、あるいは医事課職員や守衛さん、などいろいろなスタッフが医療機関を支えていますね。男性的な例えになりますが、将棋の駒や野球の守備ポジションのように、どの役割も欠くことはできないのです。自分の職種にしかできないことは何かを意識するのが大切で、それを突き詰めていくとよいと思います。

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この記事は『エキスパートナース』2021年8月号連載のコラムを再構成したものです。
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