意外と“深部体温”が測定できていない!測定時の注意点【バイタルサインの常識:第1回】

24時間モニタリングの必要性

 「モニタリング」は患者さんの身体のなかで起こる変化を、持続的に観察し把握する技術です。

 Bradyらは1、心停止をした入院患者約7万人のうち、心停止をした場面で「心電図」「パルスオキシメーター」「呼吸」などのモニタリング装置を装着していたか、そして心停止を目撃したか、について“退院率”と“退院時の脳機能”について調べています。

 その結果、「モニタリングを装着していない、そして目撃もされなかった」グループと、「モニタリングを装着していた、目撃した」グループを比べると、後者は退院率が高く、退院時の神経学的所見は良好でした。 したがって、救急やICU、NICUなど患者の重症度が高い、もしくは急変の可能性が高い場合は24時間モニタリングをしていることが多いでしょう。

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