退院後の生活を見据え、患者さんの自立のために実践できる“ちょっとリハ”とは?今回は、転倒防止のため、病室の入り口の環境設定でできる工夫を紹介します。

戸への工夫で、迷い=転倒のリスクを軽減(図1)

図1 病室入口での転倒防止の環境設定

図1 病室入口での転倒防止の環境設定
実施すると…

●院内で患者が迷うことや、転倒の危険性を減少できる

1)扉でのバランスの崩しやすさに注意

 引き戸タイプの場合、1人で扉の持ち手を握ったままバランスを崩すとそのまま扉が閉まってしまうので、転倒につながります。持ち手に頼ってしまう患者さんは多く見られます。

 よって転倒のリスクが高い場合は、閉まらないように紐で固定します(図2)。ストッパーでも固定できますが、患者さんがつまづいたり、外れる危険性があります。

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