日々進化する治療・ケアにかかわる用品がもたらした変化を紹介!今回は持続皮下インスリン注入療法(CSⅡ)で用いるインスリンポンプを取り上げます。血糖管理におけるメリット、導入時の注意点、SAP療法などについて解説します。
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「CSII」とは持続皮下インスリン注入療法(continuous subcutaneous insulininfusion)を指します。体外のインスリンポンプ(インスリンを持続的に注入するための在宅治療用小型シリンジポンプ)(図 1)を用いて、持続的に皮下組織にインスリンを投与する治療法です。
主に1型糖尿病など、インスリン分泌能が著しく低下した糖尿病患者の治療に用いられます。
図1 インスリンポンプの例①注入量をプログラミングして使用する機種
●各種インスリン注入量のプログラミング機能が付加されている装置。食前に「現在の血糖値」「摂取する糖質量」をポンプに入力すると、「残存インスリン」を考慮して“推奨ボーラス量”を自動計算する機能があり、スマートポンプとも呼ばれる
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