患者さんの体験・心理についての「研究」を原著者に紹介してもらい、臨床で活用したいこころのケアを探ります。
頸髄損傷患者さんは、突然の変化をどう感じている?
患者さんは、受傷直後から動けなくなることを予感している
頸髄損傷は、突然の事故などにより身体に不可逆的な障害を受ける疾患であり、多くの患者さんは一生続く障害とともに生きることを余儀なくされます。
発症まもない頸髄損傷患者さんへの看護の焦点は、生命の危機を回避するための呼吸・循環の管理、手術や点滴治療、頸部の安静による症状悪化の予防、苦痛の緩和など身体的安定を維持することに重点が置かれます。
また、身体的安定だけでなく、一瞬にして多くの身体機能を失う衝撃や不安を抱えた患者さんの気持ちを理解して支援することも重要です。
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