別部門での検査・治療から帰ったあとに起こる変化は意外と多い!担当ナースとしておさえておきたい、「帰室時の状態」や「異常への対応」をわかりやすく紹介します。
ERCP:帰室後急変・急性合併症
ERCP後膵炎

原因・症状
血中アミラーゼ値が約300IU/L以上(正常値:40~122IU/L)を示したり、腹痛(上腹部痛、背部痛)や嘔気を示すと、ERCP後膵炎が疑われます。 カニュレーションや造影剤の刺激による乳頭浮腫・乳頭括約筋攣縮が引き起こす膵液の流出障害、造影剤注入時の逆行性感染などが原因とされています。
見抜き方
早期にERCP後膵炎を発見する方法は、ERCP後1時間もしくは2時間後の血中アミラーゼ値(AMY)を確認すること、腹痛(上腹部痛、背部痛)や嘔気の観察を行うことです。
治療対応
ERCP後膵炎が疑われたら、絶飲食とし、十分な輸液を行ってバイタルサインの観察や尿量の測定を行います。検査後24時間が経過して、血中アミラーゼ値の上昇や腹痛などの症状がない場合は、安静度が拡大し食事の開始となります。
ナースの配慮点
ERCP後膵炎を発症し重症化すると、ショックを引き起こし、意識障害や呼吸不全を発症します。
また、帰室後に起こる合併症(偶発症)のなかでは最も頻度が高く重症化しやすいといわれています。 そのため、早期発見・早期治療を行う必要があります。なおERCP後膵炎の予防として、ERCP当日にはタンパク質分解酵素、抗菌薬の予防投与を行います。
内視鏡による臓器損傷

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