急変を疑ったとき、ナースにできるたくさんのフィジカルアセスメントのなかから“本当にいま必要な3項目”を選べるようになりましょう。今回は何となくいつもよりボーっとしているときの対応の第2段階。呼吸・循環・脳の異常をバイタルサインでみてみます。
【何となくいつもよりボーっとしているときの3ステップ】
Step1 まず「ボーっと」をスケールで評価する
Step3 意識障害の原因をAIUEO-TIPSで探る
Step2 次に、呼吸・循環・脳の異常をバイタルサインでみる
意識障害があれば、迅速な対応が必要か判断しなければなりません。そのために生命維持のABCDに異常がないかを確認しましょう。
これらABCDのどの部分が障害されたとしても、生命を維持することができなくなります。どの部分に障害があるかを早期に発見して、次に起こることを予想しながら対応することが重要です。
A(airway:気道)
●トラブルの原因は、気道内異物や意識障害による舌根沈下などが考えられる。
●患者の簡単な呼びかけや質問を行い、発声があれば気道は開通していると判断できる。
●気道のトラブルは短時間での死につながる可能性があるため、もし異常を疑う場合には、すぐに医師や他の看護師を呼ぶ。
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