Q. 排液ボトルの交換のタイミングは?そのときの感染対策は?

●排液ボトルが80%程度溜まったら、排液ができなくなり、逆行性感染の原因になりやすくなるので、交換が必要です。
●手指衛生に心がけながら、ゴーグルを含む個人防護具を装着して行います。

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排液ボトル交換のタイミング

 排液ボトル(図1-①、②)を交換するタイミングは、ボトル内が多量にならない限り行わないようにします。不必要に交換することで、手指など接触する機会が多くなり、感染を起こす可能性が高くなります。目安として、排液ボトルが80%くらい溜まったら交換します。

 ただし、排液バッグの種類によっては、排液バッグの機能上、「長時間使用の場合、内部にカビが発生することがある」1と添付文書に記載されています。内部の異常を見つけた際には逆行性感染の原因になる可能性がありますので、すみやかに新しい排液ボトルと交換しましょう。

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