さまざまな人と接する機会の多いナースが、円滑な関係構築のためにできる”ちょっとした言葉選びの工夫”を紹介します。
落ち込んでいる患者さんには、どう対応する?
安易な励ましは、看護師自身の心理的負担を軽くするためのもの
病状説明を聞いて「思ったより悪い状態だった」「治療が難しいと言われた」など、病院では患者さんが落ち込むできごとは少なくありません。
数日経っても、見るからに沈んでいる患者さんを見たとき、「元気だしてください」と患者さんに言いたくなるかもしれません。
しかし、これは患者さんに対する看護師の“気の毒だ”という感情、看護師自身の心理的負担を軽くしようとしているにすぎません。
安易に励まされた患者さんは、誰もが感じる不安や怒りなどの気持ちに蓋をして、心理的により病的な状態に陥ってしまう可能性があります。
または、「わかってもらえない」と孤立感をもってしまうこともあるでしょう。看護師には、患者さんの考えや気持ちを理解すること、いわゆる共感が求められます。
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