さまざまな人と接する機会の多いナースが、円滑な関係構築のためにできる“ちょっとした言葉選びの工夫”を紹介します。今回は、前と言っていることが変わる先輩への対応です。

前と言っていることが変わる先輩への対応は?

前と言っていることが変わる先輩1

現場でよく起こる“言った・言わない”論争

 「患者さん・患者さん家族との対応」をテーマに言い換え方をお伝えしてきましたが、今回は特別編として、看護師がよく遭遇する“スタッフ間での言い換え”についてご紹介します。

 「片づけはすぐするように言ったよね」「片づけはいいから薬の確認を早くやって」など、状況により優先順位が変わることは多々あるとはいえ、頻回に指摘内容の変わる上司や先輩に振り回されることがあると思います。
 その際に、「△△はいいんですか?」「この前は△△と言われていましたよね?」と尋ねると、言われた相手は、「批判された」「この前と違う状況なのがわからないのか」などと腹を立て、“言った言わない”の議論へ発展しかねません。

人によって言うことが違う

 さらに困るのは、上司や先輩によってやり方や優先順位の考え方が違う場合です。「○○さんにこうしろと言われました」と言えば、「言われたらそのままやるんだ」「自分の頭で考えて」など、あなたへの批判として返ってきかねません。
 かといって、その日にどのスタッフがいるかによってやり方を変えるのは大変ですし、患者さんへの看護の妨げとなる恐れすらあります。 

 患者さんへのケアに直接の関係がなくても、看護研究や委員会資料の作成で複数の上司・先輩から相反するコメントをもらい、何度書き直しをしても終わらないなど、大幅な時間と労力のロスが生じる場合もあります。
 そういった状況に耐えかねて、無理に“私の考え”“私のやり方”を通せば、人間関係が悪化するリスクもあります。

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