ストーマについての「これだけは知っておきたい!」という“基礎のギモン”から、現場から寄せらた“実践的なギモン”までお答えします。今回はストーマ周囲が陥没し、水様便が続く患者さんでの装具の選択について解説します。
【第13回】ストーマ周囲が陥没し、水様便が続く患者さんでの装具の選択は?
前述のストーマ装具選択の基準によると、ストーマ周囲が陥没している場合は凸面型装具を選択するとなっていますし、私自身も凸面型装具を使用します。 そのときに悩むのが陥没の深さです。
現在取り扱われている凸面型装具の最大の高さを、メーカー別に表にしました(表1)。
表1 メーカー別凸面型装具の凸部の高さ

どのメーカーも6mmの高さまでは装具のラインナップがあります。陥没している高さに足りない場合は、排泄物の潜り込みの原因になりますし、高すぎる場合は皮膚への圧迫となり、紅斑や発赤の原因となりますので見きわめが肝要です。
「ちゃんと陥没の高さに合っているのに漏れるな」という場合、じつは、体位による腹壁の凹凸の変化の可能性があります。
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