ストーマについての「これだけは知っておきたい!」という“基礎のギモン”から、現場から寄せらた“実践的なギモン”までお答えします。今回はストーマを造設した直後、ストーマの形が正円でない、合併症を起こした、以上3つの場合の患者さんでの装具選択について解説します。
①ストーマを造設した直後の患者さんでの装具選択は?
私が認定看護師の学校で学習した、ストーマ造設直後の患者さんでの装具の条件は、「ストーマや排泄物の観察が容易にできる」「装具交換時に痛みを伴わない」「皮膚保護剤付き」の装具です。 尿路ストーマではさらに、「カテーテル管理が容易にできる」「逆行性尿路感染が予防できる」「蓄尿バッグに接続できる」といったことが選択の基準です(表1)。
表1 ストーマ造設直後の患者での装具の条件

②ストーマの形が正円でない患者さんでの装具選択は?
ストーマの形が正円形ではない場合は、形にもよりますが、既製孔の装具を選択することが難しくなります。
そのため、はさみでストーマの形に合わせてカットするか、ストーマ孔を指で伸ばして成形するといった装具も選択が可能です。
指で伸ばして成形する面板は、ダンサックのノバシリーズのX3またはX5や、コンバテックのモルダブルシリーズなどです。細かい作業が難しい高齢の患者さんに、想定外に喜ばれることがあります。
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