脳卒中の終末期に行いたいケアについて紹介。内服困難になった場合の薬剤の見直しや、栄養リハビリテーションの実施など、詳しく解説します。

内服困難になった場合には、投与薬剤を見直す

 脳卒中の終末期は、機能改善でなく維持をゴールとしながら、つらさに対して積極的に対応していく必要があります。

 疼痛(運動機能障害による廃用性筋萎縮・関節拘縮、中枢性疼痛、褥瘡)、痙攣発作、排尿・排便障害、摂食嚥下障害によるむせ、窒息、誤嚥性肺炎、呼吸困難および失語症、構音障害、認知機能低下など、多岐にわたる症状による全人的苦痛に対応します。

 緩和的な投薬の他に、pill burden(薬が多いことが精神的・身体的な負担となっている状態)を軽減するための減薬、抗凝固薬・抗血小板薬などの処方の見直しが必要となってくる場合があります。

薬剤の見直し

●出血傾向があれば抗凝固薬・抗血小板薬を休薬
●内服困難であれば剤形を変更
●腎機能低下が進めば薬剤を変更

身体面だけでなく、栄養リハビリテーションも実施する

 また、脳卒中の後遺症や再発による偽性球麻痺*1 が原因となり、摂食嚥下障害が進行することで誤嚥性肺炎をくり返します。結果としてサルコペニアなどの低栄養に伸展し、さらなる摂食嚥下障害に至ります 1

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