別部門での検査・治療から帰ったあとに起こる変化は意外と多い!担当ナースとしておさえておきたい、「帰室時の状態」や「異常への対応」をわかりやすく紹介します。

【第1回】心臓カテーテル検査①検査を受けるとき・帰室後の状態
【第7回】血液透析(HD)①血液透析をうけるとき・帰室時の状態
【第8回】血液透析(HD)②帰室後急変・急性合併症
【第10回】脳アンギオ①脳アンギオを受けるとき・帰室時の状態

透析中の負担を軽減する

透析中の負担を軽減するイラスト

 健常人であれば、通常24時間休まない腎臓のはたらきによって緩徐に行われる血液の浄化を、透析患者は“週3日の4時間(個々で異なる)”で実施するため、その際の急激な内部環境の変化は想像を絶します(【第7回】・図1参照)。

 ふだん何ごともなかったように週3回の透析治療をこなしている患者の内部環境は、じつは劇的に変化し、身体はそれに反応し、恒常性を保っていることを忘れてはいけません。
 このことを認識して、透析中はもちろん透析後も患者への余分な負担は避けたいものです。看護師の役割は患者のエネルギーの消耗を最小にすることです。

体重増加を抑える(除水量を増やさない)

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