呼吸器疾患の確定診断に気管支鏡検査が役立つ

 呼吸器疾患の確定診断には肺組織の採取が必要となるため、気管支鏡検査がおおいに役立ちます。

 気管支鏡検査では採取した細胞を使用し、遺伝子検査も行われます。がん細胞の遺伝子にどのような変異が起きているかを調べることができ、特定のがん遺伝子に効果のある薬(分子標的薬)の選択につながります。

 呼吸器疾患のその他の診断方法として経皮的肺生検がありますが、気胸の合併症が多いため、気管支鏡検査で診断がつかなかった場合に行われます。

帰室時の申し送りで気をつけたいポイント

 患者の意識レベルやリスク状態を把握するためには、検査室での申し送りが大切です。

 検査室に到着したら、まず患者の意識レベルの確認をします。意識レベルの変化を把握しやすくするため、検査直後の意識レベルを知っておく必要があります。検査後から病棟までも、患者と会話しながら、こまめに意識レベルを確認しておくようにしてください。

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