気胸や術後のドレナージなどで使われる胸腔ドレーン。看護師が知っておきたい胸腔ドレーンの基礎と注意点を、写真やイラストも交えながら説明する全23回の連載です。

【第1回】胸腔ドレーンの基礎知識と看護の注意点

〈目次〉
●胸腔ドレーンはどんな場面で挿入する?
●胸腔ドレーンを使用する3つの場面
●胸腔ドレーン挿入の目的は?

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【第2回】胸腔ドレーン理解の4つのキーポイント

〈目次〉
●胸腔ドレナージに使用される胸腔カテーテル
・胸腔ドレナージは、「重力」と「陰圧」を利用して行う
・「陰圧」は、持続吸引装置を用いてかける
・陰圧は「低圧」「持続」でかける
・閉鎖式ドレナージシステムとなっている

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【第3回】排液室の管理:胸腔ドレーンのしくみ①

〈目次〉
●排液室の管理のポイント
●排気目的の場合
●排液目的の場合

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【第4回】水封室の管理:胸腔ドレーンのしくみ②

〈目次〉
●水封室とは
●水封室を理解するために必要な呼吸のしくみ
●水封室の役割①体外→胸腔内への空気を防ぐ
●水封室の役割②胸腔内→体外に空気を逃がす
●水封室の管理で重要な呼気性移動とエアリーク

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【第5回】吸引圧制御室の管理:胸腔ドレーンのしくみ➂

〈目次〉
●吸引圧制御室の役割
●チェスト・ドレーン・バックの場合

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【第6回】ウォーターシール(水封)管理のポイント

〈目次〉
●胸腔ドレーン全体の管理のポイント
ウォーターシール(水封)管理とは?

・実施される場面①気胸時
・実施される場面②肺切除術後

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【第7回】吸引圧調整の目的は?適切な吸引圧とは?

〈目次〉
●吸引圧調整の目的とは?
●適正な吸引圧とは?
1)気胸・血胸での吸引圧
2)皮下気腫増大時の吸引圧
3)肺全摘手術後の吸引圧
4)心臓・大血管手術後の吸引圧

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【第8回】胸腔ドレーン管理で水封のみを適用するケースとは?

〈目次〉
●水封管理はどのような場合に行われる?
●重篤でありながら水封のみで管理するケースとは?
1)陰圧による負担が治療を妨げるとき
2)再膨張性肺水腫の恐れがあるとき

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【第9回】水封室の水位が、いつもより上がった・下がったときは何を疑う?

〈目次〉
●通常の範囲(-3~-10cm)を超えて変動する場合は要チェック
1)液面の上昇=胸腔内の容量低下
2)液面の低下=胸腔内の容量増加

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【第10回】呼吸性変動の大きい・小さいは何を示すの?

〈目次〉
呼吸性変動は、3つの要因で変化する
1)呼吸の大きさによる変動
2)ドレナージによる肺の再膨張
3)無気肺や胸腔内の液体成分の増加

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【第11回】エアリークとは?

〈目次〉
●エアリークの量で、気胸の改善・増悪を推し量る
・急なエアリークの増強はなぜ起こる?
・咳嗽・深呼吸時のエアリークは正常

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【第12回】エアリークはどう観察する?

〈目次〉
●観察する部位は「水封室」
●「排気」を目的にする場合の観察
1)挿入初期:エアリークは持続して観察される
2)挿入中期:徐々に消失
3)抜去前:一時的に見られることも
●「排液」を目的にする場合の観察
●「その他」の場合

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【第13回】胸腔ドレーン管理でのフルクテーション(呼吸性移動)の観察方法とは?

〈目次〉
呼吸性移動は「正常に交通している」ことを示す
●水封室での呼吸性移動(フルクテーション)の確認方法は?
●呼吸性移動が観察できない場合は注意
●ドレーン閉塞を疑った場合のチェックポイント
1)回路を順に追って確認する
2)ドレッシング材を剥がして確認する
3)ミルキングを行う場合も

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【第14回】排液はどう観察する?

〈目次〉
●排液量:急激な増加に注意
●排液の粘稠性が高いときは閉塞に注意

・ドレナージ目的別の排液の性状
●排液の色調:急激な変化に注意

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【第15回】胸腔ドレナージ中の「患者状態」をどう観察する?

〈目次〉
●呼吸状態の観察
1)視診
2)聴診
3)触診
4)打診
5)モニタリング・検査
●その他観察すること
1)循環動態
2)感染
3)苦痛

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【第16回】胸腔ドレナージ中の皮下気腫の原因と対応

〈目次〉
●皮下気腫の原因とは?
●皮下気腫の観察
●皮下気腫への対応は?
1)ドレナージ不良の解消
2)皮下気腫の経過の確認
・皮下気腫のX線画像

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【第17回】胸腔ドレナージ中の逆行性感染を予防するには?

〈目次〉
●逆行性感染の予防を予防するには?
1)刺入部周囲を消毒する
2)胸腔ドレーンを押し込まない
3)ドレーンルートを刺入部よりも低い位置に置く
4)移動時は抜去・ボトル転倒を予防する
5)排液の変化に注意して観察する
6)ドレーンの留置期間を短くする

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【第18回】胸腔ドレーン刺入部はどう観察する?

〈目次〉
●胸腔ドレーン刺入部の観察方法
・ドレーンの留置日数を確認する
・ドレッシング材を剥がして刺入部を直接観察する
1)確実に固定されているか?抜けていないか?
2)感染徴候はないか?

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【第19回】排液ボトル交換のタイミングと感染対策

〈目次〉
●排液ボトル交換のタイミング
●交換排液ボトル交換時の感染対策
・ドレーン(患者側)は必ずクランプ

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【第20回】「ドレーン接続部が外れてしまった」場合の対応は?

〈目次〉
●ドレーンが外れた場合の対応
・ドレーンをクランプする
・換気障害、緊張性気胸の徴候を確認する
・接続が外れたことと、その後の状態を医師に報告する

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【第21回】「トロッカーカテーテルが刺入部から抜けてしまった」場合の対応は?

〈目次〉
●清潔なガーゼで固定して、フィルムやビニールで覆う
●抜けたドレーン自体を確認する
●医師に報告して、指示をもとに再挿入の準備をする
●低酸素状態、緊張性気胸の徴候を確認する

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【第22回】胸腔(内)での閉塞はどうやって見抜く?疑った場合はどうする?

〈目次〉
●ドレーンの“体外での”屈曲・閉塞を否定する
●胸腔内での閉塞を疑う
●適切なミルキングで閉塞を解除する

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【最終回】低圧持続吸引器のリークアラームが鳴っているときの対応は?

〈目次〉
●接続部が外れていないか、緩んでいないかを確認する
●ドレーンをクランプしたら、エアリークが消失するか確認する
●ドレーン刺入部を押さえ、エアリークが消失するか確認する
●胸腔内での要因を疑う
●胸部X線写真などで重篤な気胸がないか確認する

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