Q. 胸腔ドレナージ中に皮下気腫が認められた。原因と対応は?

●皮膚損傷による空気の流入、または胸膜損傷による胸腔内からの空気の流入が考えられます。
●ドレナージがうまくいっていない場合に起こることから、吸引圧の設定を検討し、ドレーンが閉塞していないかを確認することが重要です。

皮下気腫の原因:皮膚損傷、胸膜損傷など

 皮下気腫は、皮下組織内に空気が溜まった状態をいいます。通常であれば空気が侵入する部位ではないですが、胸腔ドレーンを挿入することで、皮膚が損傷を受けて外部から空気が侵入する場合や、胸膜が損傷を受けて胸腔内から空気が侵入する場合などがあります(図1)。 

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