トロッカーカテーテルが刺入部から抜けてしまった場合はどう対応する?緊張性気胸や逆行性感染を引き起こさないためにも知っておきたいことを紹介します。

①清潔なガーゼで固定して、フィルムやビニールで覆う

 ドレーン抜去部を清潔なガーゼで圧迫固定します。抜去部を覆ったガーゼを、さらに上からフィルムやビニールで覆い、外気の流入を防ぎます。

 自発呼吸下では、ドレーン抜去部から胸腔内に空気が引き込まれ、肺胞虚脱となり低酸素状態へと陥る可能性があります。そのため、自発呼吸下でドレーンが抜けた場合は、外気が胸腔内に流れ込まないようにブロックをすることが必要です。

 陽圧呼吸下(人工呼吸器、NPPVなど)では、緊張性気胸に陥る可能性があります。そのため、ドレーン抜去部を完全に密閉することは避け、胸腔からの空気の流出を妨げないようにしましょう。

②抜けたドレーン自体を確認する

 ドレーンが完全に抜けてしまったのか、欠損部はないかを確認します。

 ドレーンがもし体内に残存していると、感染の原因や臓器の損傷にもつながり、ときに緊急手術が必要な場合もあるため、確認しておきます。なお、完全に抜けてしまったドレーンは、医師が確認するまで捨てずに残しておきましょう。

 ドレーンが抜けかけている場合は、押し込まずにそのままにします。押し込むことは逆行性感染につながるため、絶対にやめましょう。

➂医師に報告して、指示をもとに再挿入の準備をする

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