Q. 排液はどう観察する?

●排液があるような状況では、「量」「性状」「色調」の変化に注意します。
●急に鮮血で排液量が増えた場合などは、ショックの徴候に注意してバイタルサインなどをとっていく必要があります。

 胸腔ドレナージの排液の観察は、排液の「量」「性状」「色調の変化」を継続的に観察します。

 胸腔内には通常、液体が貯留していないため、ほとんど排液がないことが正常です。胸腔ドレーンを挿入するに至った病態によって、性状や色調は大きく異なります。

排液量:急激な増加に注意

 先に述べたように、通常の胸腔内に液体はほとんどありません。経過が順調であれば、排液量は徐々に少なくなり、貯留したものが排出された段階で排液は出なくなります。

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