人工呼吸器を装着している患者さんに行いたい、日常ケアとは?今回は人工呼吸器装着中の口腔(オーラル)ケアが必要な理由を解説。人工呼吸器関連肺炎(VAP)予防などについて紹介します。
Q. 挿管中のオーラル(口腔)ケアは何のために行うの?
Answer
良好な口腔環境を維持し、人工呼吸器関連肺炎(VAP)を予防することが主目的です。
人工呼吸器装着患者の口内環境はどう変化する?
人工呼吸器装着中の患者は、摂食や会話といった口腔機能が不全に近い状態になるため、唾液の分泌の低下や、唾液中のIgA(免疫グロブリン)量の低下がみられます。 また、唾液の性状は、粘液性の高い、安静時唾液の分泌が優位になります。
つまり、口腔の自浄作用が低下し、人工呼吸器関連肺炎(VAP)のリスクが高くなります。
気管挿管患者のオーラルケアを行う理由は?
人工呼吸器装着患者のオーラルケアの主目的はVAP予防です。しかし、オーラルケアだけではVAPを予防することはできず、カフ上部吸引やカフ圧管理、ヘッドアップ体位など多面的なアプローチが必要です。
また、オーラルケアの目的はVAP予防だけでなく、口腔の快適性の向上、唾液の分泌促進による粘膜保護と乾燥予防といった側面もあり、良好な口腔環境を維持することが重要です。
(第17回)
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- 1.岸本裕充:知っておきたい急性期の口腔ケア.株式会社オーラルケアメディカル事業部,東京;2008:102-103.
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※この記事は『エキスパートナース』2013年12月号の特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

