ACP支援のポイント②【看護師が知っておきたいACP:第3回】
編集:竹之内沙弥香
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 先端基盤看護科学講座 看護倫理学分野 准教授
執筆:近田藍
岡山大学学術研究院 保健学域 看護学分野 基礎看護学領域 准教授
【第1回】アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは?
【第2回】ACP支援のポイント①
「ACP」の関連記事はこちら
ACPで決定した方針、一度決めたなら絶対守る?
厚生労働省の『人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』(改訂 平成30年3月)において、「本人の意思は変化しうるものであり、医療・ケアの方針についての話し合いは繰り返すことが重要である」と強調されています1。
時間経過、心身の状態の変化、医学的評価の変化、生活様式の変化などの患者さんを取り巻く状況の変化とともに移ろいゆく患者さんと家族の気持ちの変化を医療者は理解し、継続的な話し合いの機会をもつことで、患者さんの意思や希望を定期的に更新していくことが重要です。さらに、患者さんの病状の進行に応じて、ACPで話し合う内容を焦点化していきます。
この記事は会員限定記事です。
この記事の関係者
編集
竹之内沙弥香たけのうち さやか
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 先端基盤看護科学講座 看護倫理学分野 准教授
ケアの対象のウェルビーイングを高められる支援について、特に多職種協働による意思決定支援に焦点を当て、看護師によるよりよいアプローチ方法に関する研究や教育研修活動をしています。1人でも多くの方に看護倫理に関心をもってもらい、一緒に考えていきたいです。
関連記事一覧執筆
近田藍ちかだ あい
岡山大学学術研究院 保健学域 看護学分野 基礎看護学領域 准教授
2009年京都大学医学部保健学科看護学専攻卒業、京都大学医学部附属病院勤務。2020年京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻博士後期課程修了。2021年博士(人間健康科学)。京都大学助教(看護倫理学分野)を経て、2024年10月から現職。
関連記事一覧