急変を疑ったとき、ナースにできるたくさんのフィジカルアセスメントのなかから“本当にいま必要な3項目”を選べるようになりましょう。今回は顔色が少し悪く見えるときの第2段階。バイタルサインなどを“いつも”と比較する

【顔色が少し悪く見えるときの3ステップ】
Step1 まず、最も危険なショックを念頭に原因検索
Step3 呼吸数と換気量で低酸素血症をみる

Step2 次に、バイタルサインなどを“いつも”と比較する

必要な観察を、可能な限り同時に進める

 ショックの5Pを前述しましたが、ショックが生じるとこれらの徴候がすべて現れるわけではありません。どれか1つでも当てはまることがあれば、いつもと比べてその他の異変はないか観察しましょう。5Pだけではなく、意識レベルと呼吸・循環の確認を忘れてはいけません。また、すべての確認、観察は可能な限り同時に進めましょう。

 例えば、脈拍を触知しながら、冷汗の有無の確認ができます。症状を観察、問診しながら患者の意識レベルを確認します。

“正常値か否か”でなく、“いつもと違うか”を見よう

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