排液を観察するときは「量」「性状」「色調の変化」に注目。それぞれの観察ポイントをわかりやすく解説しています。
Q. 排液はどう観察する?
●排液があるような状況では、「量」「性状」「色調」の変化に注意します。
●急に鮮血で排液量が増えた場合などは、ショックの徴候に注意してバイタルサインなどをとっていく必要があります。
胸腔ドレナージの排液の観察は、排液の「量」「性状」「色調の変化」を継続的に観察します。
胸腔内には通常、液体が貯留していないため、ほとんど排液がないことが正常です。胸腔ドレーンを挿入するに至った病態によって、性状や色調は大きく異なります。
排液量:急激な増加に注意
先に述べたように、通常の胸腔内に液体はほとんどありません。経過が順調であれば、排液量は徐々に少なくなり、貯留したものが排出された段階で排液は出なくなります。
そのため、急激に排液量が増加する場合は、病状が改善方向に向かっていないことや、逆に悪化していることが考えられます。
特に血性の排液の増加は、胸腔内の出血が予測されるため注意が必要です。バイタルサインの変化やショックの徴候に注意します。
排液の性状:粘稠による閉塞に注意
胸腔ドレナージの排液の性状は、挿入目的によって大きく異なります。特に粘稠性が高い場合には、ドレーン閉塞に注意します。
ドレナージ目的別の排液の性状
①「排気」目的の排液の性状
●排液はない(穿刺時の出血や多少の滲出液はある)
②「排液」目的(血胸・膿胸、胸膜炎、心不全)の排液の性状
●(うっ血による場合)漿液性~淡々血性の水様性のさらさらした排液
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