さまざまな人と接する機会の多いナースが、円滑な関係構築のためにできる“ちょっとした言葉選びの工夫”を紹介します。今回は、常に怒っている不機嫌な患者さんへの対応です。
常に怒っている不機嫌な患者さんには、どう対応する?

表情と感情が一致しているとは限らない
苦虫を噛みつぶしたような、怒っている表情で常に不機嫌な患者さんがいらっしゃいます。看護師は、そうした方にも「回復を妨げる何かがあるのか」を査定し、ケアを行うことが求められます。
患者さんの考えや感情・気分はあくまで看護師が考えた仮説にすぎず、合っているかは患者さんに確認する必要があります。
例えば、「何かお腹立ちでしょうか?」などといったようにです。「さっき電話で家族とけんかして」「いや、別に、僕は普通ですけど」などと患者さんから回答が得られれば正確な理解、共感をすることができます。
病状や状態の変化を見逃さないためには、それらをこまめに言葉で確認していく必要があるでしょう。
根底に不安や怒りなどの感情があることも
「ほうっておいてくれ」などと患者さんが言うときは、人とのかかわりをもともと避けがちな性格であったり、入院・病気になったことへの怒り・不満がずっと続いていたりする場合があります。
人とのかかわりを避けがちな方は、周囲の人に嫌な顔をされたりすることへの不安が根底にあり、かかわり合わないようにしている可能性があります。入院や病気への怒り・不満をもつ方は、常にそのことで頭がいっぱいになってしまっているのかもしれません。
または、誰かにそれらの感情をぶつけてしまい、「なんであんなこと言ってしまったんだろう」と後で自責の念にかられるのが嫌で周囲の人を避けていることもあります。
いずれにせよ、不安や怒りなどの感情が根底にあり、それらをご本人も持て余している状態と考えられます。このような状態にある人と一定の関係性を構築するには、「お話になりたいことがあるときはお伝えください」と聞く用意があることを示し続ける工夫が必要です。
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