看護師が日常ケアの延長でできるリハビリテーション“ちょっとリハ”とは?今回は、ベッドサイド訪問時の声かけを、呼吸機能低下予防につなげるコツを紹介します。

明るく元気な声であいさつし、患者さんにも返してもらう

 入院中は人と話す機会がなく、通常の声の大きさで話したりすることも少なくなるため、呼吸機能も低下し、 食事時のムセの力が弱くなったり、声がさらに小さくなったりします

 患者さんの覚醒状態のよいときには、ベッドの足もとあたりに立って、明るく元気なよい声(声を張り上げない)であいさつします。患者さんにも、こちらにしっかりと声が届くよう返してもらいます

 患者さんの声が小さいようであれば、もっと大きなよい声であいさつを返してほしいことを強調して伝えます。あくまでも「患者さんに協力してもらう」「患者さんの力を借りる」という心構えが重要です。 使用する言葉は、「おはよう」のように母音が多く、 比較的大きな声が出しやすいものがより反応を引き出しやすいです(図1)。

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