がん治療・ケアの最新知識を紹介。今回は、新しい分子標的治療薬であるペプチド受容体放射性核種療法を取り上げます。代表的な副作用や観察ポイントを確認しましょう。

 がんの増殖・転移を阻害する効果のある治療薬が数多く開発されています。これらを使用するにあたって生じる副作用について、発現頻度の多いものや重篤なものについては、症状や対応の要点を把握しておくことが重要です。

ペプチド受容体放射性核種療法

 ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)は、放射性核種により標識したペプチドを体内に投与して受容体に結合させ、照射する放射線内用療法の1つです。

ペプチド受容体放射性核種療法と代表的な副作用

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