排泄ケアのなぜ?&どうする?【第8回】尿道留置カテーテルを早期に外す理由は?
編集:高木良重
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
編集:豊原敏光
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
執筆:相島真奈美
医療法人 原三信病院 泌尿器科 医長
イラスト:オオイシ チエ
POINT
●尿道留置カテーテルの留置は尿路感染症をはじめ、出血などの合併症のリスクを高める。
● 本当に尿道留置カテーテルが必要か、現在留置を行っている場合はどのような理由で留置がされているのか、考えよう。
尿道留置カテーテルがどうしても必要な場面とは?
尿道留置カテーテルは膀胱の尿を排出するための処置ですが、長期になるほど合併症が増えるため、できるだけ早期に外したい治療です。ですから、今から留置を行おうとする患者さん、現在留置が行われている患者さんには、本当に膀胱留置カテーテルが必要であるのか、どういう理由で留置がされているのかを考える必要があります。
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この記事の関係者
編集
高木良重たかき よしえ
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
九州大学医学部附属病院(現:九州大学病院)、福岡高野病院、福西会病院、福岡国際医療福祉大学での勤務を経て、2023年10月より現職。病院内での皮膚・排泄ケア領域の活動のみならず、地域でのストーマや褥瘡などの研修や近隣施設等との連携強化に向けての活動を行っている。
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医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
1980年山口大学医学部卒業。1986年九州大学医学博士(ヒルシュスプルング病セロトニン神経の組織化学的研究)、1988年マギル大学薬理学教室・モントリオール小児病院実験外科(ラット小腸移植と移植腸薬理学的研究)、1995年福岡高野病院、2003年福西会病院を経て2019年4月より現職。郷里で専門医療を展開中。
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相島真奈美あいしま まなみ
医療法人 原三信病院 泌尿器科 医長
熊本県出身。1997年佐賀医科大学(現:佐賀大学医学部)卒業。九州大学泌尿器科入局後、福岡県内の病院勤務を経て2006年九州大学薬理学にて博士号取得。2011年より現職。現在特に女性泌尿器科分野、排尿障害分野に情熱を注いでいる。
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